HiGH&LOW 青柳翔×小林直己インタビュー 「痛みを知らないと本当の正義はわからない」

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EXILEをはじめ、多数のアーティストが所属するLDHによる一大エンターテイメントプロジェクト「HiGH&LOW」(通称:ハイロー)。ドラマ、映画、漫画、アニメ、SNS、遊園地……と様々な展開をみせている。

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なかでも2016年7月に公開された『HiGH&LOW THE MOVIE』以降、それまでLDHに触れてこなかったようなオタクも巻き込みながら、SNSを中心に口コミで「HiGH&LOW」の世界が広がっていったのも記憶に新しい。

続いて2016年11月、2017年8月にも映画シリーズとして公開され、11月11日(土)には『HiGH&LOW THE MOVIE 3 / FINAL MISSION』も控えている。



今回は「HiGH&LOW」シリーズファンから最も愛されているといっても過言ではない九十九役の青柳翔さん。

そして『HiGH&LOW THE MOVIE2/END OF SKY』で初登場し、ターミネーターさながらのアクションで観客の度肝を抜いた源治を演じる小林直己さんのお二人に話をうかがった。

文:藤谷千明 写真、編集:ふじきりょうすけ

意外? サブカルチャーと親和性の高いLDHの世界

──『HiGH&LOW』は初期からコミカライズ(※)にも力を入れていましたが、ファンを公言するCLAMPによる『HiGH&LOW g-sword』は、アニメやLINEのスタンプにもなりましたよね。

小林 僕は兄妹がいるので『魔法騎士レイアース』を観ていました。

──まさか小林さんからそのタイトルが出てくるとは!

小林 漫画やアニメ、そして応援上映も含めて、様々な方がこの作品に興味をもって見てくださっているということは実感してます。

今後もシリーズが続いていくので、飽きられないように、さらに作品づくりを協力していかなければならないな、と。

小林直己(源治役)さん

──ご自身がキャラ化されることについては、どのように感じられているのでしょうか?

青柳 あくまでも演じている役とはいえ、自分が漫画キャラになるっていうのはすごく嬉しいです。

SNSでは絵を描いてくださる方もいたり。それをみて、自分で笑ってしまったり。

青柳翔(九十九役)さん

──「HiGH&LOW」といえば、応援上映も話題になっています。こういった上映があることはご存知でしたか?

小林 その時の映像も見せていただきましたので、存在は知ってました。お客さん全員で「どうしちまったんだよ琥珀さん!」って言うみたいな。

青柳 やっぱ面白いですよね。参加したい。



──スクリーンに出ていらっしゃるのに。

青柳 九十九が後ろから車にはねられるところで「後ろ後ろ!」とか「死ぬだろ!」みたいに言われてて、凄い面白かったですよ(笑)。

小林 そこで応援上映をする意味がわかったんです。

自分の活動でいえば、原点はライブやMVなんですが、EXILEのライブでも世界観を重視していたり、ツアーも毎回ストーリーがついて、お客さんがそのストーリーや世界観にのっていただくシーンもある。

だから応援上映のようにその世界観の一員となって応援するということを、すぐ理解できたんです。

──たしかにEXILE TRIBEのライブは壮大な映像で始まり、セットや衣装とともに一貫した世界観を通していますね。

小林 そうなんです。それにMVでも神話をテーマにしたり、戦士になったりすることもありました。



小林 だから色々な形で応援してくれていることは、以前から自分たちでも体感していたので、物語に入りこんで「どうしちまったんだよ琥珀さん!」と言いたくなる気持ちも、わかるなと。

そして、実はEXILE/LDHってヒーローものや「サブカルチャー」と親和性が高いと思うんです。

──これまでのEXILEのライブにもヒーローのようなキャラクター「GENESIS」(※)が登場していたり。

小林 そうなんです。アニメや漫画になったりすることで、国境や言語、文化を超えていける

それは自分たちも願っていることでもある。だから皆さんにも、キャラクターを自由に広げてもらえたら。



※コミカライズ……細川雅巳さんによる「HIGH&LOW THE STORY OF S.W.O.R.D.」が『別冊少年チャンピオン』2015年11月号から2016年10月号まで連載。なお、CLAMPによる「HiGH&LOW g-sword」は『週刊少年マガジン2017年16号から36・37合併号』まで連載。

※GENESIS……EXILE TRIBE PERFECT YEAR 2014から登場した「EXILE TRIBEの化身」。グループの概念がロボット化されたもの

人と人とのぶつかり合いで正義を知る

──『HiGH&LOW』は出演者の身体能力を活かしたアクションも魅力です。

青柳 どこまで使われるかわかんないですけど、今回もすごい量を撮りました。

小林 九十九はいつも複数の敵と戦ってるよね。



青柳 俺ですか? 確かに、大抵一対一の戦いじゃなくて、何人か……もしくは、全員に囲まれてますね。

誰かに殴られたり、車に引かれたり、高い所から落とされたり、何かをぶつけられたり、引きずり込まれたり……。そういうパターンがすごく多いです。

小林 世間では、「九十九が実質最強なんじゃないか」という説があるみたいだから、流行らせていこう!

青柳 いやいや、ただやられてるだけですから(笑)。

──ご自身が演じるキャラクターのお話もうかがいたいです。青柳さんご自身が思う九十九の魅力を教えてください。

青柳 九十九は……、やっぱり琥珀さん(AKIRA)といることで輝くと思っています。琥珀さんがいてこそ、九十九がいるので。

──では「琥珀さん」はどんな人物だととらえているのでしょうか。

青柳 九十九が独りだったときに救ってくれた人だし、九十九はその時の恩義をずっと忘れずにいる。もともとはムゲンとともに成長して、ムゲンを再建することしか思考回路がないような男だったので。

『END OF SKY』では九十九と2人で、物語の鍵となる「USB」を取りに行って、SWORD地区を守るという思考回路になってますね。だけど、まさか『FINAL MISSION』でここまで世界が広がっていくとは。

──ありがとうございます。それでは、小林さんの思う源治像を聞かせてください。

小林 もしかしたら源治と九十九は似ているのかもしれないですね。

敵対する九龍側の人間ではあるんですけども、岩城滉一さん演じる黒崎しか見ていなくて、本当に親と子のような関係です。

正義って立ち位置や目線によって変わってくるから、九龍の側にも正義はあるというか。

じゃあ本当の正義ってなんだろうな? それを見つける糸口が『HiGH&LOW』においては、アクション、人と人とのぶつかり合いなんです。

──なるほど。

小林 そこには必ず体温があって、その体温は疑いようもないもの。その熱を元に相手の強さを知って、痛みを知る。そうすることで、本当の優しさを知れる。

その先に何があるのか、どうするのか? それが『FINAL MISSION』に込められたメッセージなんじゃないかと。

だから源治が持ってる刀にも必ず意味があると思います。

──『HiGH&LOW』の他のキャラクターの大半は己の拳で戦う中、源治は日本刀を持っている。確かに大きな特徴ですね。

小林 武器といわれるもの──その中でも刀を持っている。それは本当に強いのか、それとも弱いから持っているのか? というのも見どころです。

──『FINAL MISSION』も楽しみです。ちなみに『FINAL MISSION』の撮影で印象に残っていることはありますか?

小林 このポスター撮影時に、九龍グループの頭全員に加えて、HIROさんが一緒に撮影していたものもあるんですよ。あの並びは壮観でしたね。

──それは見てみたいですね…! 本作撮影時にはHIROさんからの差し入れはありましたか?

小林 愛情ですかね

──愛ですか。

青柳 なに言ってるんですか(笑)。インタビュアーさんがキョトンとしてますよ!

──いえいえ、HIROさんの愛が感じられる現場だったんですね(笑)。ありがとうございます!