真矢ミキ主演「さくらの親子丼」は、“食”と“生”をテーマにした社会派人情ドラマだ/(C)東海テレビ

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10月よりスタートしたオトナの土ドラ「さくらの親子丼」(毎週土曜夜11:40-0:35、フジ系)で、主演を務める真矢ミキ。

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女優業だけではなく、「ビビット」(毎週月〜金曜朝8:00-9:54)のMCなど幅広く活躍する真矢に、仕事に対する思いなどを聞いた。

――ドラマに舞台、MCと精力的に活動されていますが、そのパワーはどこからくるのでしょうか?

私を突き動かす原動力は、“好奇心”と“ときめき”です。朝起きて、「もうどうでもいい」と思っちゃうときもありますが(笑)、お風呂に入ったりするとリセットされます。あとは、友人の優しいメールにも励まされますね。

――脚本を読んだ感想を聞かせてください。

キャラクターもそうでしたが、脚本に“ときめき”を感じました。今までキャリアウーマン役などが多く、自分には痛快なキャラクターやコメディー要素が求められていると思っていたので、「自分(の役割)と遠いのでは?」と思ったんです。

でも、周囲からは「私っぽい」と言っていただき、新しい自分を発見できました。イメージが変わるのはいいことですよね。大人になると、イメージはどうしても固定されてきてしまうので、「(イメージを)変えてくれるなら、ぜひとも変えてください」と(笑)。

何か大きな刺激が欲しいと思っていたので、怖いけれど楽しみな部分もあります。

――主人公・さくらの魅力は、どこにあると思いますか?

行き場のない人たちが九十九堂(つくもどう)に集う中で、さくらはみんなが抱える問題の核心に触れないんです。すごく自然体というか、完璧な人間ではないんですよね。例えば、若者から「ババア!」と言われたら怒ったり。

若者からすれば、そういうところが同等に感じられていいんじゃないですかね。そうやって悪態をつくのは、割と好きな合図かもしれないですし。脚本を読んでいて、そういうところが小説を読んでいるみたいで楽しかったです。

――真矢さんというと、映画「踊る大捜査線 THE MOVIE2 レインボーブリッジを封鎖せよ!」(2003年)のような、バリバリのキャリアウーマンのイメージがあります。

それは恐らく、皆さんがドアを閉めてバタンと倒れる私を知らないからですね(笑)。たぶんキャリアと言われる女性の皆さんも大変だと思いますよ。家では縫いぐるみを抱えていたりするかもしれないし(笑)、人ってバランスを取りながら生きていると思います。

あとは、宝塚出身というのが大きいかもしれません。宝塚出身の女優さんたちと話すと、みんな「私たち、忍耐だけはあるよね」って言いますね。

――本作は「摂食障害」「シングルマザー」「自閉症」など重いテーマに触れていますが、そのあたりはどう思われますか?

朝の情報番組では、毎朝事件に触れる仕事をさせていただいています。その中で、社会問題について「一斉にみんなで考えていければ」と思っていたタイミングでのオファーでした。

どんな問題を抱えていても、それでも人は食すんですよね。私自身、食べないと不機嫌になっていきますし。このドラマからは、生きるためのヒントがぽろぽろこぼれています。映像から親子丼の香りを感じられて、思わず食べたくなるような、温かいドラマにしたいです。

――このドラマに出てくる“親子丼”のように、思い出に残っている食べ物はありますか?

5年前くらいに、アフリカへ2〜3週間行ったことがあるんですが、帰ってきた日に夫が出してくれた“シチュー”の味は忘れられないですね。

普段はあまりキッチンに立たない人なので、クオリティーは低かったと思いますが(笑)、人生で一番おいしいと思いました。ずっとアフリカ料理に埋もれていたので、きれいごとじゃなくて、本当においしかったですね。

――最後に、視聴者に向けてメッセージをお願いします。

温かいドラマにしたいと思っています。このドラマの登場人物は、「自分はそんなに大変じゃない」と思って生きているところがあります。

現実でも、過労死が問題になっていたり、“自分のために”生きるということを後回しにしている人って多いと思うんです。そんな方たちに、このドラマを通して「自分にも、温かいものをあげてね」という思いが伝わったらいいですね。