日本では消防法によって、建築物に対して避難器具の設置が義務付けられている。一定規模以上のマンションであれば避難はしごやタラップ、ハッチなどが設置されることになっており、自宅のベランダやバルコニーで避難はしごを見たことがあるという人も多いだろう。(イメージ写真提供:123RF)

写真拡大

 日本では消防法によって、建築物に対して避難器具の設置が義務付けられている。一定規模以上のマンションであれば避難はしごやタラップ、ハッチなどが設置されることになっており、自宅のベランダやバルコニーで避難はしごを見たことがあるという人も多いだろう。

 しかし、日本と中国では法律が違うため、中国のマンションで避難はしごを見る機会はほとんどないのだという。中国メディアの網易は29日、日本のマンションではバルコニーの床面に四角い穴が空いていて、蓋がされていることが多く、この穴は火災など有事の際に避難するための設計であると紹介し、「中国国内ではほとんど見られないもの」だと紹介している。

 記事は、日本と中国のマンションには様々な違いがあり、たとえば中国のマンションでは窓に空き巣対策の「格子」を設置するのが一般的であることを強調する一方、相対的に治安が良い日本では窓に格子が設置してあるケースはほとんどないと指摘した。

 また、バルコニーにも違いがあり、日本では避難はしごなどの避難器具が設置してあるが、これは中国では見られず、この避難はしごは火災が起きた時などに避難できるよう考慮されたものだと紹介する一方、バルコニーに穴があり、階上と階下に移動できることは「中国だと治安面で不安に感じるかもしれない」と考察した。

 確かに避難はしごの穴は空き巣などで悪用する人がいてもおかしくない。窓に格子を設置してまで空き巣対策を行っている中国からすれば、バルコニーに穴を設置しておくのは不安であろう。だが記事は、「日本は治安が良いので、避難はしごの穴を使って空き巣に入るといった犯罪はまず起きない」とし、空き巣の心配よりも火災などの有事への対策を優先しているのだとしている。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:123RF)