空腹を感じるとき、ただお腹が空いたりお腹が鳴ったり…というのとは別に、胃に痛みを感じることはありませんか?空腹時に感じる胃痛は、「十二指腸潰瘍」や「急性胃炎」の兆候としても知られています。この記事では、空腹時の胃痛にかかわる原因について見ていきます。

空腹時と胃痛が関係しているときのサイン

「胃痛を抱えている」ことに対する自覚はあっても、その胃痛が空腹によるものだと自覚している人はそんなに多くありません。もしも普段から胃痛を感じることがあるのなら、その胃痛が空腹と関係のあるものでないかチェックしてみましょう。


空腹時や食事の前などに、みぞおちあたりに痛みを感じる︎空腹状態で食事を始めたとき、食べ始めに胃痛を感じる︎抱えていた胃痛が食後には治まっている︎胃痛のせいで食欲が減退している

心当たりはありませんでしたか?胃痛が空腹と関係のある人は、ほとんどが何かを口に入れたとたんに胃痛が治まる傾向にあります。もしもあなたが普段感じている胃痛にこれらの特徴が見られるのなら、胃腸などの消化器官に何らかの問題を抱えている可能性が考えられます。

十二指腸潰瘍なら手術が必要なケースも

空腹時の胃痛は、十二指腸潰瘍の症状である可能性があります。十二指腸とは、消化器官の中で胃の次に食べたものが運ばれる場所です。その十二指腸の内側にある粘膜がただれ、えぐれてしまう病気のこと。十二指腸にある粘膜は、強い酸性である胃酸の成分を中和する働きを持っています。つまりその粘膜が弱ってしまうと、胃酸の酸性に強いダメージを受けて消化器官に痛みを感じてしまうのです。食事をすれば食べたものの消化に胃酸が使われますが、空腹時だと何も消化するものがないため、ダイレクトに胃酸が十二指腸にできた潰瘍(粘膜が弱ってただれた部分)を刺激してしまいます。そのため十二指腸潰瘍になっている人は、空腹時に胃痛を感じるというわけです。十二指腸潰瘍は進行すれば粘膜から出血することもあり、最悪の場合は十二指腸に穴があいて手術が必要になるケースもあります。症状は分かりやすいものですから、深刻化しないうちに気づけるよう気を付けてくださいね。

ストレスや過労による急性胃炎の可能性もアリ

急性胃炎とは、胃の粘膜が荒れている状態のことを言います。主にストレスや過労、アルコールの摂取などが原因で起こりやすい病気です。胃の粘膜が荒れると、胃酸の分泌が多くなったり胃酸の刺激を中和する働きが弱まったりして、胃痛を感じることがあります。急性胃炎の場合は空腹時以外にも胃に痛みを感じることがありますが、空腹時の胃痛もその兆候と考えられます。急性胃炎はそのまま胃潰瘍などの病気に発展する可能性もあるため要注意です。また、急性胃炎の原因として挙げたストレスやアルコールの摂取は、十二指腸潰瘍を起こす原因としても知られています。なるべくストレスを避け、規則正しい食生活を送るよう心がけましょう。


writer:さじや