資料写真=金門県消防局提供

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(台北 1日 中央社)ハチやヘビの駆除の管轄について議論が巻き起こっている。今年1月に行政院(内閣)で管轄を消防局から農政担当部門に移行することが決められたが、一部の県市では場合によっては消防が対応に当たるとしており、自治体によって対処方法が異なっている。頼清徳行政院長(首相)は10月31日、夜間や緊急を要する場合は消防が対応するべきだとの見解を示した。

行政院は今年1月、林全前行政院長の下でハチやヘビの駆除業務の管轄を消防から農政機関に変更すると決定。だが、頼行政院長は10月24日、この決定について人手不足や機動性の欠如などの問題があるとして、関連機関に実状について理解を深めるよう要請した。

行政院の卓栄泰秘書長は10月30日、各県市の消防局の担当者を招集して会議を開き、駆除業務に関する意見の聞き取りを行った。会議では急を要さない場合は農政担当部門、緊急時は消防が対応すべきとする意見が出されたという。

ハチやヘビの駆除が業務の負担になっていると漏らす消防職員は少なくない。だが、農政機関に対応可能な人手が十分にあるのかどうかも疑問視されている。

台北市の消防局が最近2年でハチやヘビの駆除のために出動した件数は年間約6000〜7000件。同市の消防職員は人手は足りているものの、ぎりぎりの状態だと話す。火災や緊急時の救命などが本来の役割であり、本業に徹したいと語った。

台南市政府農業局の許漢卿局長は、駆除業務は専門的な能力に関わる問題だと指摘。同市ではこれまで消防が対処に当たってきたといい、農業局には人手も能力も不足していると話した。

(顧セン/編集:楊千慧)