区のランキングに加え、お金持ち度と住みやすさを掛け合わせた独自ランキングをご紹介します!

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日本のお金持ちの4分の1は東京に住んでいる!?

首都圏でお金持ちが多く住んでいる街はどこなのでしょうか? 過去に発表された国税庁の高額納税者ランキング(よく長者番付などと呼ばれていましたね)によると、全国で1000万円以上の所得税を納めた人は7万3959人。そのうち、東京23区に住んでいる人は1万7656人といいますから、お金持ちの24%は東京に住んでいるというわけです。

ここではまず、過去の長者番付からまとめたお金持ちが住んでいる街を解説し、最後に土地・住宅調査から見たお金持ちが住んでいる自治体最新情報をご紹介していきます。

お金持ちが多く住んでいる区ベスト10

▼田園調布の大田区はベスト3に入らずでは、東京23区の中でお金持ちが一番多い区はどこか。98年から2004年のデータ類を参考に数を読んでみました。

▼■お金持ちランキング1位 港区 区ごとにランキングを付けると、ダントツの1位は港区。お金持ちが多い街としては、南麻布、南青山、六本木、赤坂、高輪、元麻布、西麻布、白金台など。麻布周辺には広壮な一戸建てに住むお金持ちが多いようです。

▼■お金持ちランキング2位 世田谷区 続いて2位は世田谷区。成城学園をトップに深沢、等々力、奥沢、代田などが世田谷区内のブランドエリア。

一般的に住宅は駅に近いことが良しとされますが、世田谷にはそれが当てはまらない場所があり、その一部がこうしたエリア。歩いて駅に行くことがない、通勤は黒塗りの車という方々がお住まいになっていらっしゃるのです。

▼■お金持ちランキング3位 渋谷区 第3位は渋谷区。広尾、神宮前、松涛を擁します。マンション、一戸建てともに存在する地域で、高額マンションの建設が相次いでおり、価格は最低で1億円以上。

基本的に頭金がどうの、借入額がどうのと言っている庶民には縁のない世界です。

▼■お金持ちランキング4位 大田区 ここまで読んで、「田園調布はどうした?」と思われる方がいらっしゃるでしょう。田園調布のある大田区は、田園調布自体は確かに高額納税者が多い街なのですが、それ以外のブランドエリアは久が原、山王など限られた状況。

そこで全体としてみると、落ちてしまい、自治体ランキングでは4位ということに。

▼■お金持ちランキング5位 千代田区 番町を擁する千代田区も状況は同じ。全体の住民数が少ないため、数で見ると不利なのです。

が、お金持ち比率で考えると、番町あたりは高いことになるはずです。自治体で見ると、ここが5位というところでしょうか。

▼■お金持ちランキング6位 目黒区 6位は目黒区で八雲、柿の木坂、碑文谷、青葉台などがブランドエリア。意外に駅から遠い地域が中心です。

▼■お金持ちランキング7位 品川区続いて7位は池田山、島津山、御殿山など、いわゆる城南五山を擁する品川区。町名では東五反田、北品川、上大崎など。このあたりは外国人お金持ちも多く、本物のメイドさんの姿を見かけることもあります。

▼■お金持ちランキング8位 杉並区 8位は杉並区で、ブランドエリアといえば浜田山、永福、南荻窪、善福寺周辺など。

浜田山は駅近くの神田川沿いから土地の高さに合わせて住宅が大きくなっていくのが如実。ここも駅から少し離れたところに、かつての億ションが人知れず存在しています。

■お金持ちランキング9位 文京区
9位は文京区。本駒込、小石川などが区を代表するお屋敷街。和風の住宅が多く、しっとりとした雰囲気が特徴で、坂が多く、当然、坂の上が大きな住宅です。

椿山荘のある関口、目白台の周辺も風情のある住宅地です。

▼■お金持ちランキング10位 新宿区 10位は新宿区。都心ではありますが、雑踏の雰囲気があまりお金持ちに好まれないのか、高額物件があるのは、神楽坂の西側、市谷砂土原町、若宮町といったあたりだけ。

神楽坂も十分ブランド住宅地になりそうな場所ですが、土地がないのが大きな難点で、今後とも期待薄なのが残念なところです。

お金持ちが住んでいる、住みやすい街ベスト5は?

街単位で200人以上の高額納税者がいる街を見てみると、港区南麻布、世田谷区成城、大田区田園調布、港区南青山が僅差で並びます。

続く、150人以上が港区六本木、港区赤坂、渋谷区広尾、港区高輪など。同様に100人以上は渋谷区神宮前、渋谷区代々木、世田谷区深沢、世田谷区等々力、渋谷区松涛、品川区上大崎、港区元麻布、港区西麻布、大田区久が原などとなります。

納税者数以外に、納税額なども考えると、厳密なランキングはつけにくい状況ではありますが、そこは私が一刀両断することにします。題して、「お金持ちが住んでいる、住みやすい街ベスト5」!

▼■お金持ちが住む街1位:港区南青山 昔のお金持ちなら、足回りは気にしなかったでしょうが、現代はお金持ちといえども、自分の足で歩き、感度を磨くことが大事。その意味では足回りの便利さは大事。加えて、食の感度がいい点も住みやすさの大きな要因です。

▼■お金持ちが住む街2位:渋谷区広尾 公園、図書館、病院、学校と暮らしに便利で、役立つ施設が揃っているのが魅力。南青山同様食も豊か。なぜか、ドラッグストアが多く、日用雑貨が安いのも面白い点。

隣接する港区元麻布、南麻布、西麻布エリアもお勧めです。

▼■お金持ちが住む街3位:渋谷区松涛 高台の広々とした、豊かな印象が何より贅沢な感じ。和風より、洋風の住宅が多い地域で洋館と呼ぶにふさわしい住宅が見られます。

お隣の神山町も知られてはいないけれど、お屋敷街。ニュージーランド大使館前の通りはお屋敷ウォッチに◎。

▼■お金持ちが住む街4位:世田谷区成城 言わずとしれた、首都圏有数のお屋敷街。田園調布に比べると、駅前はやや庶民的な雰囲気。

いまや全国展開しているスーパー成城石井の本拠地で、お惣菜の充実度は他の高級スーパーの追随を許しません。

▼■お金持ちが住む街5位:大田区田園調布 ステイタス感はあるのでしょうが、実際の生活が快適に思えないのが、田園調布を5位にした理由。お手伝いさんがいる家庭ならいいのでしょうが、それ以外の人には?です。それに住宅しかない地域に将来はあるのか? お住まいの方、高評価されている方にはごめんなさい。

田園調布の例からも分かるように、住みやすさは時代とともに変わるもの。専業主婦が当たり前の時代と、働く主婦あるいは仕事はしていなくても趣味やボランティアその他で忙しい主婦の時代には、便利さは意味を変えます。

その意味では、時代が変わっても普遍的なものはなにか、そこから考えないと、住みやすい街は選べないのではないかと思います。

住宅・土地統計調査から見た

▼最新お金持ちが住んでいる自治体ランキングその他、参考になるデータを見つけましたので追加でご紹介しましょう。

それは教育社会学、社会病理学、社会統計学の専門家である舞田敏彦さんが自身のブログで公表されている2013年の「住宅・土地統計調査」を利用した「首都圏の年収地図(2013年)」です。

住宅・土地統計調査の都道府県編内には市区町村レベルの世帯ごとの年収分布が明らかにされており、そのデータを加工すれば市区町村別の平均年収も計算できるとのことで、ブログ内には東京都心部、千葉県北部、横浜市北部などに年収の高い人たちが居住していることが一目で分かるような地図が掲載されています。

平均年収が高い順から首都圏の市区町村の平均年収一覧表も作られており、トップ5は東京都千代田区(793万円)、同港区(779万円)、横浜市青葉区(705.6万円)、東京都中央区(702.7万円)、横浜市都筑区(688.3万円)となっています。

かつての長者番付同様、都心部が上位にきているのは当然として、千代田区がトップにきていることなどから察するに、この10年ほどで高額所得者の住まいは一戸建てからマンションに変わってきているのかもしれません。

東京以外の地域も含めて首都圏で考えてみると、意外な街が上位にきていることが分かるなど、新しい発見も。

学区でみる年収の高い地域という観点

もうひとつ、マンションを買う人達の間で話題になっているランキングがあります。それがマンションの価格情報サイト「住まいサーフィン」が出している「公立小学校、中学校の学区別平均年収データ」というもの。首都圏の一都三県の、小学校区、中学校区ごとに平均年収を出しているもので、市区町村ごとにベスト5までが挙げられています。

たとえば、各都道府県小学校区でそれぞれトップは東京都で「港区立南山小学校」、神奈川県で「川崎市立宮前平小学校」、埼玉県で「さいたま市中央区上落合小学校」、千葉県で「千葉市美浜区打瀬小学校」。それをさらに細かく東京都港区内で、神奈川県横浜市港北区でと見ていくこともできます。

どういう地域が上位にきているかを見ると、大きく3種類あることが分かります。ひとつは昔から歴史ある住宅街、もうひとつはここ20〜30年で新たに開発されたエリア、そして大手企業、国家公務員宿舎などがある地区です。

いずれもある程度の所得がある、高い教育を受けた人が集まっていると想定され、教育熱心であろうことが推察されます。子弟の教育を気にする人であれば、こうした地域を検討する手もあるのかもしれません。

ひとつ、この観点で場所選びをする際に気を付けたいのは自治体による公立学校選択の自由度。

学校選択制が採用されていても、隣接学区、特定地域の住民しか選択できないケースがあったり、居住地によって通学先が決められている自治体があったりとやり方は自治体ごとに千差万別。場所を考えると同時に自治体の仕組みについても調べておく必要があるというわけです。
(文:中川 寛子)