1日、韓国メディアによると、韓国・釜山にある日本総領事館が、アスベストの解体工事を行う際は建物の外に警告看板を設置しなければならないという規則を無視して大規模な工事を行っていた事実が明らかとなり、物議を醸している。写真は釜山の日本総領事館。

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2017年11月1日、韓国・JTBCによると、1級発がん物質に指定されているアスベスト(石綿)の解体工事を行う際は、近隣住民らに知らせるため、建物の外に警告看板を設置しなければならない。しかしこのほど、韓国・釜山にある日本総領事館がこれを無視して大規模な工事を行った事実が明らかとなり、物議を醸している。

釜山の日本総領事館ではこのほど、2日にわたって工事が行われ、約6トンのアスベストが撤去されたが、約10メートル離れた場所には住宅が密集しているにもかかわらず、工事を知らせる外部向けの看板は設置されていなかったという。ある住民は「防塵(じん)服を着た人たちが歩き回る姿を見て初めてアスベストの撤去工事であることを知り、とても驚いた」と明らかにした。

また、住民らは「工事現場の管理に多くの問題があった」と主張している。出入口に貼られた密閉用のビニールが風で剥がれるのを肉眼で確認した住民もいるという。

これに対し、工事業者側は「外交公館の特性上規制が厳しく、看板は公館の内側にある庭に設置した」と説明し、「作業期間中に測定したアスベスト飛散量は基準値以下だった」と明らかにした。ある工事業者関係者は「独立した空間であるため領事館関係者の指示どおりに行うしかなかった」と主張した。

この問題について、管轄区庁は「処罰する規定がない」との立場を明らかにしている。アスベストの解体は労働庁の担当であるため、区に管理義務はないとの説明だ。しかしその後、メディアなどからの問い合わせが相次ぐと、管轄区庁はようやく労働庁と共に現場調査を始めたという。

この報道に、韓国のネットユーザーからは「日本の土地ではそんなこと絶対にしないだろうに…」「日本人は安全不感症にかかっている」「これが日本の裏の顔だ」など日本総領事館への批判的な声が多く寄せられている。

また、「感情的に批判するよりも、賢明かつ理性的に日本の政治レベルの低さを国際社会に証明しなければならない」「作業員は韓国人だよね?彼らにアスベストの撤去工事という事実が知らされていたかどうかについても調査する必要がある」などと主張する声も。

一方で「工事業者に問題がある。金さえもらえればその他のことはどうでもいいの?」「区はメディアに指摘されなければそのまま放置していたの?ひど過ぎる」「釜山の公務員らは何をしている?慰安婦像設置の時も日本の目を気にしていた」「処罰規定がないと諦めている区庁が情けない。だから日本に見下される」「罰金を科して裁判所に訴えるべき。自国民に厳しく、日本国民に寛大な理由は何?」など工事業者や管轄区の対応を問題視する声も多数みられた。(翻訳・編集/堂本)