米ネットフリックス、米俳優スペイシー氏主演ドラマの制作中断

写真拡大

米俳優ケビン・スペイシー氏の性的暴行疑惑を受け、米動画配信サービス「ネットフリックス」はスペイシー氏主演の人気ドラマシリーズ「ハウス・オブ・カード」シーズン6の制作を中断した。

ネットフリックスとシリーズ制作会社メディア・ライツ・キャピタル(MRC)が共同で、「ハウス・オブ・カード」の撮影中断を発表した。

「MRCとネットフリックスは当面、『ハウス・オブ・カード』シーズン6の制作を中断すると決定しました。現状を点検し、キャストやスタッフに懸念がある場合はそれに対応する時間を作るためです」

「ハウス・オブ・カード」のプロデューサーたちは先月30日、同ドラマはシーズン6で終了すると明らかにしていた。シーズン6は最近、メリーランド州ボルティモアで撮影が始まったばかり。

ネットフリックスの担当者は、シリーズの2018年終了は何カ月も前に決定していたと説明している。一方で、業界誌「バラエティー」によると、プロデューサーたちはスピンオフ作品の制作を検討しているという。

「ハウス・オブ・カード」はBBC制作の政治ドラマを原作に、舞台をロンドンからワシントンに置き換えて、2013年に放送を開始した。シーズン1は米テレビ界で最も権威のある「エミー賞」で9部門を受賞し、ネット配信ドラマとして初めての快挙を成し遂げた。

スペイシー氏は30年以上前、当時14歳の少年に性的な関係を持ちかけたとして非難されている。

ロンドンの劇場もコメント

ネットフリックスとは別に、スペイシー氏が11年にわたり芸術監督を務めたロンドンのオールド・ビック劇場は30日、スペイシー氏の問題行動の指摘について「深く失望している」とコメントした。

設立約200年になる同劇場は、関係者全員に対し内部の相談窓口を設け、被害に遭ったことがあるならば申し出るよう呼びかけている。

オールド・ビック劇場は声明文で「私たちはいかなるレベルの偏見や嫌がらせ、いじめもない、安全で支えになれるような環境を育てていきたい」と述べた。

ネットフリックスなどの発表は、ミュージカル「レント」で有名な米俳優で、「スタートレック:ディスカバリー」出演中のアンソニー・ラップ氏(46)が先月29日、14歳だった時にスペイシー氏にベッドに連れ込まれて性的関係を持ちかけられたと非難したことを受けてのもの。

「ハウス・オブ・カード」のエグゼクティブ・プロデューサーでもあるスペイシー氏は、ラップ氏に対し、「酔った上でのきわめて不適切な振る舞い」について「心からお詫びする」と述べた。

またスペイシー氏は「ゲイの男性として」生活しているとも告白した。しかし、過去の問題行動を謝罪すると同時にカムアウトしたことについて、非難が殺到している。

(英語記事 Kevin Spacey: Netflix halts House of Cards production)