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もくじ

どんなクルマ?
ー C3エアクロス 独自の立ち位置で勝負

どんな感じ?
ー エンジン/乗り心地 改善望む

「買い」か?
ー 諦めなければならないことが多い

スペック
ー シトロエンC3エアクロスのスペック

どんなクルマ?

C3エアクロス 独自の立ち位置で勝負

シトロエンC3エアクロスは、方向性を大きく変えたクルマのひとつである。

以前はC3ピカソ、つまり個性豊かな小型MPVだった。しかし、MPVの販売不振に気付いたシトロエンは、これを小型SUV:C3エアクロスに仕立て直した。

シトロエンC3エアクロスは、キア・ストニック、セアト・アローナ、ヴォグゾール・クロスランドX、そしてもちろん、ジャンルを代表する日産ジュークなど、成長著しい小型SUVの仲間である。車高の高いハッチバックとSUVの境界はますます曖昧模糊としてきた。

C3エアクロスは、PSAグループにおけるスタイル優先の小型SUV:プジョー3008とヴォグゾール・クロスランドXの仲間でもある。

クロスランドXは比較的落ち着いたデザインなので、どちらかというとプジョー3008の方がこの風変わりでカラフルなエアクロスに近い。

どんな感じ?

エンジン/乗り心地 改善望む

詳細に見てみよう。

エンジンはいい。PSAグループの3気筒ターボエンジンは、130psと20.9kg-mを発生し、どんなスピードからでもクルマをぐいぐい引っ張る。とても活発なエンジンで、刺激的で元気よく感じさせる。

パワーの出方も十分にリニアであるが、ざらざらした不快なエンジン音は洗練されているとは言い難く、キャビンに無用な雑音を届けてくる。

高速道路や路面が荒れた道路では、ちょっと不協和音のようだ。風切り音やロードノイズも少なくない。通常の速度では、少なくとも乗り心地は落ち着く。

走りは当り障りのない癒し系である、悪い意味で。ステアリングは明らかに感覚に乏しく、硬すぎるサスペンションとは対照的に、路面から遠く離れているように感じる。

珍しいことに、オートマティックを選ぶとステアリングはちょっと悪くなる。スポンジーで重く、フィードバックも無くなってしまう。マニュアルのほうがエアクロスには合っている。

インテリアは楽しくて前衛的だ。キャビンのあちこちに面白いディテールがあったり、トリムにはファッショナブルなファブリックが貼ってあったりで、ウキウキしてくる。キア・ストニックなどのライバルのほうがもっと地味である。

ただ、プラスティックはあまり上等ではない。叩くと予想以上に大きな音がする。

また、£950(14万円)のパノラマ・サンルーフは絶対に避けるべきだ。ヘッド・ルームが狭くなるだけでなく、後席は子供専用になってしまう。

「買い」か?

諦めなければならないことが多い

小型SUVはとても魅力的というわけだが、エアクロスは、このクラスをけん引するスーパーミニはもちろん、きちんとしているだけのクルマにもかなわない。程度の差こそあれ、欠点が多すぎる。

C3エアクロスの欠点は、見た目の楽しいイメージとは裏腹に、運転がまったく楽しくないことだ。

SUVは大型であっても小型であっても、ちょっと荒っぽくて、楽しさのためなら低いドライビング・ポジションや低燃費は諦めるようなひとたちのクルマだが、残念ながらC3エアクロスでは、低燃費だけでなくずっと多くのものを諦めなくてはならない。

楽しそうに見えるだけのクルマでいいなら、C3エアクロスをどうぞ。運転して本当に楽しいクルマをお探しなら、他をあたったほうがいい。

シトロエンC3エアクロスのスペック

■価格 £18,400(272万円) 
■全長×全幅×全高 - 
■最高速度 200km/h 
■0-100km/h加速 10.4秒 
■燃費 18.9km/ℓ 
■CO2排出量 119g/km 
■乾燥重量 1188kg 
■エンジン 直列3気筒1299ccガソリン 
■最高出力 130ps/5500rpm 
■最大トルク 20.9kg-m/1750rpm 
■ギアボックス 6速マニュアル