山中慎介【写真:Getty Images】

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8月のタイトル戦でネリにドーピング反応…真相は不透明もWBCは即再戦を指令

 WBC世界バンタム級前王者の山中慎介(帝拳)は8月のタイトル戦でルイス・ネリ(メキシコ)にTKO負けを喫し、日本タイ記録となる13度目のタイトル防衛に失敗。しかし、ネリが試合前のドーピング検査で禁止薬物に陽性反応を示したことが発覚し、ボクシング界では激震が走っていた。WBCは10月31日に“疑惑の王者”となったネリのベルトを剥奪しない方針を明らかにする一方、山中とネリの即時再戦を命じる裁定を発表した。米ボクシング専門誌「リング」が報じている。

 WBCは、すでにネリが試合前に行ったドーピング検査で筋肉増強剤に似た性質を持つジルパテロールに陽性反応が出たことを発表し、ネリ側は「禁止薬物はメキシコで食べていた肉に混入していた」と一貫して主張。調査は長期化を迎えていた。

 WBCはネリの王座を剥奪しないという決定を発表したが、記事では「WBCはネリとヤマナカの即時再戦を命じた」と報じている。ボクシング界の「バイブル」と呼ばれるリング誌でも独自評価で各階級の王者を認定しており、バンタム級ではドーピング結果の発表を受け、疑惑のネリはランキングから除名。山中が王者の座を取り戻していた。

 記事では「ネリはイカサマをしたのか。もしくは単なるアクシデントだったのか。多くは不透明のままだが、ヤマナカは彼のタイトルを奪還するチャンスを手にすることになる」と報じている。世界のボクシング界を巻き込んだ騒動となった山中VSネリ。新展開を迎え、どう推移するのか。

 今後の展開から目が離せそうにない。