日本人のルーツについては諸説あるが、中国では中国人こそが日本人のルーツだと信じている人が少なくない。中国メディアの今日頭条は29日、日本人のルーツについて「本当に中国と関係があるのか」検証する文章を掲載した。(イメージ写真提供:123RF)

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 日本人のルーツについては諸説あるが、中国では中国人こそが日本人のルーツだと信じている人が少なくない。中国メディアの今日頭条は29日、日本人のルーツについて「本当に中国と関係があるのか」検証する文章を掲載した。

 日本のルーツに興味を引き立てられるのは、1つには島国である日本にどうやって人類が渡ってきたのかという点もあるだろう。記事は、「火山の多い孤島」という過酷な環境下で発展を遂げてきた日本人を高く評価しながら、「氷河期」に中国、朝鮮半島、そして樺太から氷河を渡って日本へやってきた人たちがいるとの説を紹介した。そして、この人びとが後の「縄文人」だと論じた。

 しかし、沖縄で発見された「港川人」と呼ばれる化石は氷河期よりも前のものとされており、氷河期説とは別のルーツがあったことになると記事は指摘。おそらく東南アジアの島々や中国・柳江から来た人々が港川人ではないかと紹介した。しかし、日本では2009年の研究で、港川人はオーストラリア先住民やニューギニアの集団に近いのではないかとの学説が発表されている。

 記事は続いて、その後の弥生時代には、朝鮮半島や中国の北方から渡ってきた人々が弥生人と呼ばれ、すでに日本にいた原住民と混血していったと伝えた。骨格が似ていることから、彼らの一部は中国山東地区、または江南呉越地区の稲作農民、および江蘇、それも三星村から来たのではないかと推測されるという。

 記事では比較的客観的に日本人のルーツを紹介しているが、多くの中国人が信じているのは「始皇帝の時代に徐福が連れて行った若者たちが日本人の先祖」だというものだ。いずれにしても、どの説もあくまで仮説であり、日本人のルーツは1つではないと考えられているが、自分のルーツを探りたいというのは人としての自然な心理である。記事は、「劣悪な自然条件」のもとでコミュニティと文化をここまで形成させた日本人に敬意を表しながら、たくましい日本人は今後更に新たな広がりを見せるかもしれないと期待を示した。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:123RF)