90後(1990年代生まれ)の成長に寄り添ってきた中国の5角(約9円)硬貨は現在、表面に梅の花の模様とアラビア数字の「5」が描かれていることから、「梅花5角」と呼ばれている。

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90後(1990年代生まれ)の成長に寄り添ってきた中国の5角(約9円)硬貨は現在、表面に梅の花の模様とアラビア数字の「5」が描かれていることから、「梅花5角」と呼ばれている。ここ半月、この「梅花5角」の価値が大幅に上昇していることが明らかとなった。最も希少な1993年版の「梅花5角」は新品であれば、額面の140倍に相当する70元(約1200円)の値が付く。その他の年代の「梅花5角」もそれぞれ程度は異なるものの価値が上昇しており、供給が間に合わない状況だ。杭州日報が伝えた。

その数からしても、「梅花5角」は極めて希少なものではなく、発行されてからの歴史も浅い。ではなぜこんなにも人気があるのだろうか。

コレクターの1人である、浙江省杭州市在住のソフトウェア開発者の楊興華さんは、元々昔の硬貨や記念コインを収集していた。2014年から徐々に硬貨の収集に夢中になり、なかでもメインのコレクションが「梅花5角」だった。楊興華さんは、「ここ3年で、多数の『梅花5角』を購入した。なかでも最も希少な1993年版の割合が最も多い」とした。

また、楊さんはここ半月の間に「梅花5角」の価値が鰻のぼりになっていること、ネット上で需要が供給に追いついてないことを発見し、「新品の1993年版『梅花5角』はすでに70元にまで上がっている。市場に流通している93年版『梅花5角』の1枚あたりの価格も18元になっている。また、1991年版及び1994年版の『梅花5角』も共に約20%の上昇を見せている」と話した。

▼発行数は通常量でも、デザインの美しさからコレクターの間で人気

付勇さんも「梅花5角」を収集している1人。長期的に「梅花5角」に投資しているコレクターとして、彼は既に多くの利益を上げている。「『梅花5角』は1991年間から2001年にかけて計11年間発行され続けてきた。そのうち1993年版は最も希少で、1994年、1991年版と続く。1992年版も多くない。その他の年のものは比較的多く発行されている」のだという。

付勇さんによると、「梅花5角」の発行数は普通で、約20年間流通し、現在市場ではあまり見られなくなった。また、デザインが美しいことも人気を博していることの理由の一つとしている。

ベテランコレクターの蒋廷光さんは、「『梅花5角』の価値の継続的な値上がりは、他のコレクターが指摘しているように、デザインなどによるものもあるが、収集品市場の環境からの影響も大きい。第4版人民幣の1つとして、『梅花5角』が流通市場から消えるのもそう遠くないこと、記念コイン冊子の人気の低迷も要因としてある。現在多くのコレクターが硬貨の収集に転換していることにより、一部資金が冊子に使われるようになっている。『梅花5角』は上質な硬貨の品種として人気が出たのはごく自然だ」と話す。

また、蒋廷光さんは、「『梅花5角』はまだ流通市場から完全に消えたわけではないため、今後さらに価値が上がることは極めて少ないと思う」と直近の価値上昇に対して冷静な見解を述べた。(提供/人民網日本語版・編集TK)