話題の「ロケット団員募集」について、佐賀県に取材した。

佐賀県が「ロケット団員」を募集

佐賀県が、大人気アニメ「ポケットモンスター」に登場する悪の組織「ロケット団員」を募集している。県が18日に求人募集を行うと発表したところ、「どういうこと?」「ロケット団=公務員…なのか!?」など一躍話題となった。

イベントでは、団員証が貰えるスタンプラリー「ロケット団入団試験」など募集活動を実施。イベント最終日(11月26日)には、団員の力を終結させ、1000人での人文字づくりに挑戦するという。

発表会見には、山口祥義知事がロケット団のボス・サカキに扮装して登場。

「我々佐賀県は、本日よりロケット団傘下に加わり、団員集めに協力します」と発表し、ロケット団員1000万人を目指すと宣言した。

出典:「佐賀県」Press release

「ニャース気球を盛り上げたい」とコラボ

なぜ、悪の組織「ロケット団員」を募集するのか。

県の広報担当者によると、コラボは、ポケモンのTVアニメを制作する小学館集英社プロダクションから、アジア最大級の熱気球大会「佐賀インターナショナルバルーンフェスタ」(11月1〜5日、佐賀市)に「ニャース気球」を登場させて盛り上げたいという提案を受けたという。

企画は、TVアニメが今年で放送20周年を迎えたことを記念。

ニャースの気球は、テレビアニメの第2話から最新シリーズに至るまで20年間、劇中に登場し続けているファンにはおなじみのロケット団の移動手段だ。

出典:「佐賀県」Press release

これまでのサガプライズ!で実施してきたコラボのターゲットは、20〜30代の女性が多かったのですが、今回は子供たちとその親世代を中心に、一度はアニメや映画を観たことのある、幅広い支持層を持つポケモンファンをターゲットにしています。

どの世代でも楽しんでもらえるよう、ロケット団入団試験(スタンプラリー)には、簡単な「したっぱ」コースと、難しい「かんぶ」コースを設定。

なかなか現地には行けないという人でも、サイト上のコンテンツで楽しんでもらうことで佐賀との接点が作ってほしいとWEBサイトにも力を入れているという。

出典:「佐賀県」Press release

企画は、大きな反響を呼んでいるという。

ネット上での大きな反響には、とても驚きました。「佐賀県相変わらず攻めてる」、「ロマサガ、ユーリの次はポケモンか…」と、これまでのコラボを知ってくださっている方からの反応も多かったです。県外に住んでいる友人から、職場で話題になっていたという話も聞いてとてもうれしかったです。

スタンプラリーに実際に参加していただいたご家族からは、休日に家族で遊びに行くきっかけになってうれしいと喜びの声をいただきました。

ファンの多さやつながりを重視

佐賀県はこれまでにも、アニメ「ユーリ!!!onICE」や「おそ松さん」、ゲーム「スプラトゥーン」など、さまざまなコラボを実施してきた。

第一に、たくさんのファンの方がいらっしゃる作品とコラボしたいと考えています。

アニメのファンの方は、自分のお気に入りのアニメに対する愛着が大変強いため、アニメとのコラボはネット上で比較的、話題化・拡散されやすく、コラボコンテンツを見に行く行動意欲も高いとされています。

情報発信を目的とする当事業では、それらの話題化・拡散や消費行動による接点作りは、佐賀県の魅力を知ってもらううえで、大きな事業メリットと考えています。

出典:「佐賀県」Press release

コラボするからには「ファンに納得してもらえる企画の狙い、佐賀県とのつながり」が大事だと考えているという。

今回でいえば、ニャース気球がコラボのきっかけになっています。佐賀インターナショナルバルーンフェスタは、毎年80万人以上が訪れます。

佐賀といえば気球。気球といえばニャース気球ということで、今回のコラボが生まれました。

この納得感のある企画の狙い、組み立てが、ファンの方にコラボに参加したい!と思っていただくうえで大切だと考えています。

イメージが「攻めている県」に変化

佐賀県が、企業・ブランドとコラボして地元の魅力を発信する「サガプライズ!」事業を始めてから5年。取り組みを続ける中で、県へのイメージの変化を感じているという。

最近は新しいコラボを発表するたびに、「また佐賀県か!」「またなにか面白いことをやっているな」という反応をいただけるのがとてもうれしく、「攻めている県」というイメージをもっていただけるようになったのかなと感じています。

佐賀県には、まだまだよく知られていない観光名所や特産品がたくさんあります。何かおもしろいな、と興味を持っていただいてから、実際に足を運んでみようとか、佐賀県産品を買ってみようと思っていただき、ゆくゆくは佐賀のことを好きになっていただければと思います。

実際にコラボがきっかけで初めて佐賀にきた方から、「今度はコラボとは関係なく、観光に来ます」といったうれしい声も多く届いています。

▼スタンプラリースポットの1つ、佐賀城本丸歴史館。

出典:「佐賀県」Press release

「入団試験を通して、佐賀を楽しんで」

ロケット団員募集について呼びかける。

今回の目標はでっかく1000万人ですが、もちろん簡単に達成できる数字ではありません。実際に佐賀に来ていただいた方には、入団試験のスタンプラリーを通して佐賀を楽しんでいただきたいですし、残念ながら佐賀には行けないという方にも、WEBサイト上の企画で、ぜひ団員になっていただきたいです。

みんなでロケット団員になって、ホワイトホール白い明日をつくりましょう!

出典:「佐賀県」Press release