様々な接客業の経験を活かし、現在は接客販売コンサルタント&トレーナーとして活躍中の坂本りゅういちさん。そんな坂本さんは今回、自身の無料メルマガ『販売力向上講座メールマガジン』で、かつてコンビニの接客にアパレルショップでのノウハウを取り入れ、店舗売上を日本一にした例を上げつつ、「他業種の常識とやり方」を取り入れる重要性を記しています。

他業界のやり方を持ち込んでみる

私は独立してからもうすぐ2年ほどになりますが、正直、最初のうちは全然仕事がなかったため何かしら働かないと食っていけない状態でした。そこで何をしようかと思っていたところ、知人に勧められたのが、コンビニだったのです。これだけコンビニ店舗が乱立している中で、接客販売コンサルとして、あの業態を知らないわけにはいかないんじゃないかという意見からでした。

というわけで、実は私もコンビニ店員をやっていました。いざやってみると、仕事量の多さやこれまで経験していなかったような業務などもあり、大変な部分もあったのですが、営業成績としては順調でした。約1万8,000店舗の中、イベントなどで何度も店舗売上日本一獲得に貢献できたので、それなりの経験はあると思っています。今となっては、店長の相談役状態ですが(笑)、おかげさまでそれなりのノウハウが蓄積でき、とても貴重な経験になっています。

そのコンビニ経験の中で、これからコンビニが一番売上を上げるために必要だと感じたこと。それは、「他業界のやり方を持ち込むこと」です。というのも、私は、コンビニ店員でありながら、これまでの小売店と同じような接客をしてきました。お客様にはガンガン話しかけますし、売りの商品はどんどん売り込んでいきました。もちろんそれだけではなく、雑談もするし、少し手が空いていれば、子供たちと遊んだりしていたわけです。

ただお客様が欲しい商品を買ってくれるのを待つだけではなくて、店員側から積極的に接客をしていったんですね。幸い、その店の店長も同じ考え方で、この辺りを容認してくれていました。おかげで、私が出勤する日や時間に合わせて来店してくれるがたくさんいて、子供を連れて会いにきてくれたり、世間話をしにきてくれるお客様がたくさんいたのです。

コンビニの一番の売りは、スピーディーさ・手軽さです。お客様は余計な時間をかけずに買い物を済ませることを望んで、スーパーなどより割高でも、コンビニを選んできてくれます。だから店員側もいかに素早く捌くかに意識が向きがちです。むしろ、これまではそれがコンビニの正解でした。

しかし、だからといって接客をおろそかにしていいというわけではありません。レジを打つほんのわずかな時間でも、お客様が満足してくれるようなことは接客でいくらでもできます。求めるお客様、求めないお客様もいますが、相手が何を求めていて、それに合わせてどう動けるかが、とても大事なんです。

そのやり方のヒントは、一般的な小売販売店に転がっています。私はただ単に、アパレルショップのような接客を持ち込んだだけなんですね。

コンビニに限った話だけではなく、これは他の業態にも言える話だと思います。ストレッチ店にいた頃は、一般的なマッサージ店のようなやり方ではなく時計店にいた頃の接客を持ち込んでいました。ただ技術を使って終わりではなく、それがいかにお客様にとって大事なものかを説明できるように工夫を凝らしていました。結果、初月で日本一の売上を獲得したので、それも間違ってはいなかったはずです。

一つの業界にいると、その業界のことばかりが目につきます。しかし、そこにはすでに長年の蓄積で確立されたやり方があるものです。それらは、一つの正解ではありますが、だから絶対かというと、そうではありません。他業界のやり方を少し持ち込むだけで、大きな成果を得られることもあるのです。

そんなお店に行ってみたり、実際に体験をしてみて、自分たちに活かせることはないかを探せるかどうかは個々の販売員次第です。それができる人が、どんな店でも、どんな業界でも生き残れる人だと思います。

今日のおさらいです。

一つの業界のやり方に固執せず、他業界のやり方も取り入れてみる。

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