代表初選出なった長澤。欧州遠征での2連戦で出場の機会は訪れるか。(C)SOCCER DIGEST

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 11月の欧州遠征に臨むメンバーが発表された。
 
 目新しいところではレッズの長澤が選出され、ベルギーの森岡(ワーストラント・ベヘレン)とJリーグの得点ランキングでトップに立つレッズの興梠が久々に招集された。一方、常連の本田、香川、岡崎は揃って落選した。
 
 ハリルホジッチは「今回選んだ選手はパフォーマンスが良い」と説明していたが、コンディションが整っている選手を選ぶのは賛成だ。久保や浅野らもパフォーマンスが良いとは言えないんだから、フロンターレの小林を呼んでも良かったよ。ただ、引っかかるのはハリルホジッチが「テストをするため」とも話していた点だ。
 
 今回の欧州遠征では11月10日にブラジル、11月14日にベルギーと対戦する。現体制になって初めて世界トップレベルの国と戦うわけで、貴重な腕試しの機会になる。だからこそ、選手のテストに使うのはどうなのか。本来はベストメンバーで臨み、自分たちの実力を測ってもらいたい。
 
 新たな選手を試すのは、先日のニュージーランド戦とハイチ戦が適切なタイミングだった。穿った見方をすれば、ハリルホジッチが負けた時の言い訳を用意しているように感じる。もし2連敗すれば、「多くのテストはできたが結果的には負けてしまった」なんて語るのかもしれないよ。
 ブラジル、ベルギーとの2連戦でハリルホジッチがどんな采配を見せるのかも注目だ。さっきも話したとおり、彼は日本代表を率いてから強豪国と対戦していない。だからこそ真価を問われるゲームになる。
 
 10月10日のハイチ戦は指揮官自身が「私が就任して最悪の試合」と吐き捨てたように、拙いパフォーマンスに終わった。
 
 あの一戦に続いて、ブラジルとベルギーに連敗すれば、周囲からの風当たりは厳しくなるはずだ。ましてや12月のEAFF E-1 サッカー選手権(旧・東アジアカップ)で中国や韓国、北朝鮮に敗れれば、ワールドカップ前に進退問題が再燃するよ。
 
 だからこそハリルホジッチとしてはこの2連戦で結果を残したいはずだ。
 
 それにしても今回のメンバーには期待を懸けたくなる選手が見当たらないね。タレント不足は深刻で、南アフリカ・ワールドカップから軸を担ってきた選手たちの賞味期限切れも迫っている。でも、今年5月のU-20ワールドカップや先日のU-17ワールドカップに出場したメンバーで抜擢できそうな人材もいない。
 
 今後は東京五輪代表の監督に就任した森保と連係して強化を進めるべきだが、上手くいくか……。現状では明るい未来が描けない。
 
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