(写真提供=SPORTS KOREA)

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韓国では、芸能人のプライベートまで追いかけるファンのことを「サセン(私生)ファン」という。

学校や会社を後回しにしてまで好きな芸能人の一挙手一投足を観察したがるサセン・ファンは、もはやストーカーと言ってもいいだろう。東方神起、少女時代、EXO、防弾少年団など、数多くのK-POPアイドルたちがサセン・ファンによる精神的被害と恐怖を何度も訴えているくらいだ。

度が過ぎる“探偵ごっこ”

実際のところ、サセン・ファンの行動は想像を絶する。芸能人が乗った車をタクシーで追いかけたり、家やホテルの前で待っていたりするのは、基本中の基本。

家に不法侵入して寝ている芸能人にキスをしたり、印鑑を盗んで婚姻届にハンを押そうとしたりなど、れっきとした犯罪行為を犯す場合も多いそうだ。中ではアイドルグループの宿舎の隣に引っ越して、一日中メンバーたちを監視・追いかける人もいるという。

誰と、どこで、何をしているか。芸能人のプライベートはサセン・ファンによってリアルタイムで公開されている。情報が早ければ早いほど、そのサセン・ファンは“優秀だ”と認められ、フォロワーが増えるそうだ。

フォロワーからいわゆる“活動資金”を受け取るサセン・ファンもいる。張り込み調査をする探偵にでもなったつもりだろうか。

パパラッチ顔負けのスクープも

最近はそんな“探偵ごっこ”も度が過ぎて、携帯番号や住民登録番号(日本のマイナンバーに当たる)、SNSのパスワード、コミュニケーションアプリのIDといった個人情報をハッキングし、その情報を売買するケースが増えているというから驚きだ。

「ノーカットニュース」によると、アイドルの個人情報は1件につき約7000ウォン(約700円)ほどで取引されている。取引は主にSNSを通じて行われるのだが、9月の間、アイドルの情報売買に関する書き込みはTwitter だけで380万件も見つかった。

また、売買されるのは個人情報だけでなく、宿舎内で隠し撮りした動画や、アイドルメンバーが恋人とキスをしている写真といった、パパラッチ顔負けのスクープまであるという。彼らはもはや“ファン”というより、“情報屋”と言ったほうがようさそうだ。

このような現象が起きた要因の1つは、芸能事務所の放任も無視できない。

芸能事務所の関係者はこう語る「みんな好きが高じてやっていることだと思うし…。不法侵入や名誉毀損でもない限り、何か処罰を下すのは難しい」

芸能人の情報を売るのも、情報を買い取るのも、みんな“ファン”。芸能事務所は彼らの存在を知っていながらも、ファンという理由だけで目をつぶっているわけだ。

“ファン”という言葉に甘えて犯罪行為に走るサセン・ファンたち。彼らにしつこく付きまとわれる芸能人たちは、果たして“ファン”と思っているのだろうか。

(参考記事:防弾少年団、TWICEに続き、Apinkにも殺害予告…韓国の芸能人を襲う“サセン・ファン”とは

(文=S-KOREA編集部)