31日、ヴァイッド・ハリルホジッチ監督は11月10日ブラジル戦、14日ベルギー戦に臨む日本代表25人を発表した。

今回のメンバーの中で目立ったのは、浦和から5人(西川周作、槙野智章、遠藤航、長澤和輝、興梠慎三)が選ばれたことと、本田圭佑、香川真司、岡崎慎司が外れたこと。また、GKを除く各ポジションに2人ずつを選ぶのが監督の定石だが、今回は攻撃的MFが3人、またセンターFWが3人と、攻撃の中心線が激戦となっている。

会見の中でハリルホジッチ監督は、本田、香川、岡崎に関してこう発言した。

「前回の合宿で私はあまり評価しませんでした。自分の本来のパフォーマンスじゃない。ほかの選手よりいいパフォーマンスを出し続けてくれたら、もちろんここにいます」

「パフォーマンスがよければ、名前がどうであれ呼びます。ただ、みんなのことはリスペクトしています。グランド上で判断しています」

これは「調子がいい選手を呼ぶ」という監督が最初に打ち出した方針に基づいているように思える。ところが、実際はワールドカップ予選を戦う上で、監督は方針を変更していた。

3月、アウェイのUAE戦、ホームのタイ戦で本田を招集したとき、監督はこう語っていた。

「試合に出ていなくても、今の代表は本田を必要としています」

「彼の代表でプレーするという意欲は常に高い状態にあります。彼のところも見に行きましたが、彼もプラスアルファーのトレーニングをしているというのも分かっています。この代表は彼の存在を必要としています」

また、10月の親善試合でもケガが明けたばかりにもかかわらず招集していたことを考えると、ハリルホジッチ監督の言葉を額面通りにとっていいものなのか、迷わざるを得ないだろう。会見の当初、監督はこんなことも語っていたのだ。

「もしかしたら我々のグループにブラジル、ベルギーが入ってくるかもしれないという予想でいかないといけません。つまり、準備しないといけないということですね」

テストはしたいが手の内すべてを明かしたくないというのが今回の戦いではないだろうか。今回招集しなかった選手については、これで外す方向に選考が進んでいるとは言いがたい。

もっとも、サイドのFWとして監督が名前を挙げた中で本田と同じサイドなのは、予選を通じて招集されていた久保裕也と浅野拓磨。攻撃的MFが、倉田秋以外は初招集の長澤と久々に復帰する森岡亮太、センターFWが大迫勇也以外は、まだ経験が浅い杉本健勇と、こちらも久しぶりに招集された興梠慎三ということを考えると、本田は一番厳しい戦いを強いられていると言えるだろう。

【日本蹴球合同会社/森雅史】