共働き時代になっても夫婦の家事分担は進まず?

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パナソニックは、30、40代の既婚男女2742人(男性1555人、女性1187人)を対象に、夫婦の家事分担に関する調査を行った。調査の結果、共働き家庭を救うのは、“新・三種の神器”、家電&IoT家電、そして“週末の作り置き”料理であることが分かった。

【写真を見る】夫婦のすれ違いの1つが、夫の“タフ妻幻想”!?

ほぼ全ての家事を担い、頑張る共働き妻。今回の調査ではまず、家事は妻が行うことが圧倒的に多く、共働き時代になっても夫婦の家事分担は進まず、いまだに妻の負担が大きいままであることが分かった。

そんななかで、特に負担になっているというのが「平日の夕食作り」であることが判明。しかし、負担に感じつつも最も手を抜けず、夫に任せることも諦めていることが分かった。「質にこだわっている家事」のトップが、「夕食の調理」(42.5%)である反面、「夫に『夕食の調理』を分担してほしい」と答えた妻はわずか10.3%だったのだ。

家事分担をめぐる夫婦のすれ違いは、他にもあるようだ。その原因は夫の“タフ妻幻想”なのかもしれない。

調査からは、共働き妻が、夫の思う以上に「夫は仕事で疲れているだろう」と思いやり、「家事を頼むのは諦めよう」と、いたわっていることが分かる。一方の共働き夫は、妻の仕事や家事の疲れを過小評価する傾向が。「妻はまだ大丈夫そう」と解釈しているようなのだ。

そして問題なのは、共働き夫の7割が「家事をもっと引き受けたい」と考えているものの、「忙しい」「妻の家事レベルが高くて満足されない」などと言い訳し、実際には家事を引き受けていないところ。

共働き妻のささやかな願いは、「今よりあとほんの1割、夫に家事を頑張ってほしい」ということ。夫が今よりちょっと家事に積極的になるだけで、パートナーは笑顔を増やしてくれそうだ。

夫の“あとほんの1割”程度の頑張りに期待しつつも、何か根本的な解決方法はないのだろうか?共働き妻の家事負担を減らす方法と、家事の鬼門である夕食について解決策を探ってみたところ、「家事を助けてくれる家電」の利用(=家電への“家事シェア”)というキーワードが浮かび上がってきた。共働き家庭に改めてニーズを聞くと、夫(66.8%)も妻(69.0%)も、7割近くが「家電に家事を代行してほしい」と答えているのだ。

そこで「“家事シェア”のために欲しい家電」を聞いてみると、 「食洗機」「ロボット掃除機」「洗濯乾燥機」が上位に挙がった。これらは、共働き家庭の“新・三種の神器”になりそうだ。

さらに、最新テクノロジーを駆使した「IoT家電」へも高いニーズがあることが判明。スマホをリモコン代わりに使用して、外出先から家電を操作する家電などを、共働き家庭の過半数(54.7%)が「良いと思う」と歓迎している。

共働き家庭の家事負担を軽減する解決策の2つめとして挙げられるのは、休日に常備菜としてまとめて料理を作り置きする“週末の作り置き”だ。何かと忙しい平日に負担に感じながら夕食を作るよりも、料理が楽しめる週末に、まとめて買い物をしたりまとめて常備菜を作ったりするほうが、共働き家庭の負担を下げることにつなげられそうなのだ。

“家事シェア”のために欲しい家電として、「炊飯器」や「スチームオーブンレンジ」などの調理家電も上位に挙がっていたが、これら最新の調理家電を活用した“週末の作り置き”は、共働き家庭の食卓を一層豊かなものにしてくれるのではないだろうか。

パナソニックのWEB&宣伝課の木村知世さんは「今回の調査で、共働きご夫婦にとって家事の負担が大きいことが改めて分かりました。家事の負担を軽減する役割を家電が担えることをご理解いただき、家電に家事をシェアすることで、パナソニックとしてお客さまの家事の軽減をサポートしていきたいです」と話している。【ウォーカープラス編集部】