今年も挫折した家計簿。来年こそは?!と意気込んでいると、きっとまた失敗します。その理由は……? 長続きする家計簿付けのヒミツは、「11月」にあるのです!

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家計簿付けは11月から始めるべし!

11月は家計簿をつけ始めるのに良い時期。なぜこんな中途半端な時に?と思われるかもしれませんが、新年や新年度のようなキリのいいタイミングで始めようとすることが挫折のもとなのです。その理由と、秋からどう始めたらよいのかを解説します。

新年や新年度スタートでは長続きしない理由

■理由1 新年や新年度は忙しい
お正月は帰省したり、子どもを連れて遠出したり、来客があったりします。寝正月派は寝正月派で、なにもしたくない気分です。4月は新しい仕事を覚えるのに必死になったり、子どもの学校での様子を心配したり、生活リズムが変わったりと落ち着きません。そんな余裕のない時に新しいことを始めても、うっかり忘れてしまう可能性大です。そしてキリの良さを好む人ほど、数日書き忘れただけで、ほら、もうやる気が失せちゃう…。

■理由2 特別な出費が多く、戸惑う
年越し準備やお年玉、新しい学用品を買う、塾に通わせ始めるなど、区切りの良い時期は何かと「特別な出費」が多くなります。家計簿つけに慣れていない人は、特別な出費をどんな費目に入れたらいいのかパッと判断できず、それがストレスになります。また、特別な支出が多いと本当の日常生活にかかるお金を把握しにくくなり、家計をどう改善したらいいのかが見えず、家計簿をつける意味を見失います。

■理由3 家計簿ノート・アプリ選びを間違える
年末になると、来年の家計簿ノートが店頭に並びます。素敵なデザインのものを買ってウキウキして新年を迎えたものの、いざ付け始めたら使いにくい。それはそうです。付けたことがない人が、自分に合った家計簿ノートを選ぶなんて無理です。

来年こそは!という意気込みで選んでしまうと、とかく細かくきっちり費目分けできるノートを選びたくなるものですが、自分がそんなに几帳面かどうかを冷静に見極めないといけませんね。アプリも同じです。いくつか試しに使ってみないことには、どれが自分に向いているのかわかりません。

秋スタートが向いているわけ

家計簿つけのスタートに11月が向いているのは、特別な支出があまりなく、比較的生活リズムが安定している時期だからです。
年内いっぱいは、家計簿つけの練習や、ノートやアプリのお試し期間だと思ってください。ノートは、以前に挫折した使いかけのものを再度使いましょう。大学ノート(これも新品である必要はない)に線をひいて自作してもいいですね。アプリはいくつか無料のものをダウンロードしてみて、使いやすさを体感してみます。

まずは、1週間だけ家計簿を

とりあえず1週間、家計簿をつけてみましょう。日曜日から土曜日でも、水曜日から火曜日でも、キリのよしあしは無視して7日分をつけます。それに4かけた数値に、家賃や保険料、光熱費など月単位の出費を足せば、「標準的な1ヶ月の支出」のイメージがつかめます。ダイエットと同じく、1ヶ月がんばるのはつらいけど、1週間ならなんとか頑張れるでしょう?

家計簿つけの目的は家計の管理ですが、最初はそこまで意識しなくてもいいと思います。まずは付けて、家計の実態を把握しましょう。

1週間続いたら、また1週間、やってみる

1週間付けたら、もう1週間、やってみます。2週目は、1週目で使いにくいと感じた点を改良してみます。たとえば外食の多い人は、外食を「食費」に入れずに「外食費」として別費目にしたり、さらに「一人での外食」と「友人との交際費」に分けたりしたほうが、節約可能なものを見つけやすそうです。反対に、リーズナブルな外食を月に2、3回程度という人は、すべてひとまとめに「食費」としたほうが管理が楽かもしれません。費目を増やしたり減らしたり、工夫してみましょう。

アプリもぜひ、いろいろ試してみてください。1週目で使ったアプリが使いやすければそのまま使い続けて構いませんが、アプリにはシンプルなものから、預貯金などを含む資産全体を管理できるもの、ライフプラン表を作れるものまでいろいろあります。数種類試してみることをお勧めします。

キリのよいタイミングで、いよいよ本格的に

もう1週、もう1週と、ノートの体裁やアプリを変えながら付けていくうちに「自分に合った形」がきっと見つかります。どんな費目に分けたら管理しやすいか、1円単位できっちりつける、正確な金額が分からないときは多めの金額で記載するなど、自分なりのルールが見えてきます。

キリのよいところから始めたい派の人も、こうやって年内に練習をしておけば、来年用には使いやすい家計簿ノートやアプリを選べます。付けることにも慣れてきていますから、来年は長続きするはずです! ぜひ、今日からお試しを始め、来年の年末には1年の総決算ができるように続けてください。
(文:やがら 純子)