犬のお腹を撫でると足をばたつかせるのはなぜ?

皆さんが愛犬のお腹や脇腹を撫でている時、愛犬が急に足をバタバタさせるということはありませんか?最初は驚いてしまいますが、何度か遭遇する内に可愛く見えてくるという飼い主さんも多いはずです。

では、一体なぜ犬はお腹を撫でると足をばたつかせるのでしょうか。

足をばたつかせるのは「引っ掻き反射」

まず、このお腹を撫でると足をばたつかせるという現象は、「引っ掻き反射」と呼ばれている自己防衛反応なのです。自分の身を敵から守るために無意識に起こる反応ですが、「足をばたつかせるだけでは身を守れないのでは?」と思う人もいるでしょう。

この引っ掻き反射というのは、敵と言っても自分に対して害のある虫やノミ・ダニなどを体から払い落とすために行われる行為ですので、大きな敵を対象にした自己防衛策ではありません。足をばたつかせることで虫を落としたり、名前の通り引っ掻くことで体から引き離すことを目的としています。

先ほどお話しした通り、無意識の行為ですので、害虫でなくても人間の手がその場所に触れることで、神経に刺激が与えられ、引っ掻き反射が起こるのです。

何もしていないのに引っ掻き反射

先ほどお話ししたように「引っ掻き反射」というのは自身に害のある病気を持つ虫やノミ・ダニなどから自己防衛をしようとして起こる反応です。

もしも引っ掻き反射が起こるようなお腹や脇腹を触っていないのに、頻繁に引っ掻くような動作が見られる場合には、ノミやダニがくっついてしまっている可能性が考えられます。

引っ掻き反射によってそれらの害虫を払い落としていますが、それでも長時間、あるいは頻繁に引っ掻いているようであれば、払い落とせていないということです。

自分の力だけでは落とせていないようであれば、飼い主さんがこまめにブラッシングをしてあげたり、シャンプーをしてあげるなど対処してあげることが必要となります。

しかし犬によっても個体差がある

お腹や脇腹を撫でられることで引っ掻き反射が起こる犬は多いですが、この引っ掻き反射は個体差があります。

ある犬は毎回引っ掻き反射が起こり、ある犬は時々起こるなど、頻度の差にも違いがあるのです。中にはお腹を撫でられることが大好きで、ほとんど反応しないという犬もいるため、必ずしもお腹を撫でることで引っ掻き反射が起こるとは限りません。

全く反応しない犬は後に紹介する要因も挙げられますが、元々鈍感であったり、お腹を頻繁に撫でられることで引っ掻き反射が起こりにくくなっている可能性も考えられます。

引っ掻き反射が起こる場所の例

先ほど引っ掻き反射には個体差があるという話をしました。そこでは毎回引っ掻き反射が起る犬や、時々起こる犬など頻度に違いが出ることがあるという話でしたが、個体差があるのはそこだけではありません。

多くの犬はお腹や脇腹を触られることで引っ掻き反射が起こりやすいのですが、中にはお腹ではなく耳の裏で引っ掻き反射が起こったり、あるいは脇の下の部分を触ると引っ掻き反射が起こるという場合もあります。

ちなみに筆者の犬は脇腹でも引っ掻き反射が起こることがあるのですが、1番見られる場所が後ろ足とお尻のちょうど中間部分を触った時です。その部分を触ると急に足を動かし、掻くような仕草を見せます。

このように引っ掻き反射が起こる場所にも違いがありますので、お腹や脇腹を触ってもうちの子は引っ掻き反射が起こらないという場合には、違う場所を触って確かめてみるのも良いでしょう。

それでも引っ掻き反射が起こらない場合

もしも違う場所でもまったく引っ掻き反射が起こらない場合、神経が損傷しているなど、神経に異常がある可能性が出てきます。

引っ掻き反射というのは、神経に刺激が与えられることによって神経が興奮し、脊髄へ「足をばたつかせるような行動をするように」という指令が出されることで起こる現象です。そのため、神経が大きく関係しています。

したがって、どこを触っても引っ掻き反射が起こらないのであれば、一度病院で診てもらい、神経系の病気にかかっていないかを確認しておくと安心です。

まとめ

いかがでしたでしょうか。足をばたつかせている可愛らしい姿は、一見「くすぐったいのかな?」と思ってしまうような行為ですが、実は自分の身を守るための行為だったのです。ぜひ自分の犬はどの部位で引っ掻き反射が起こるのか、確認してみましょう!