スターリン圧政犠牲者の追悼碑落成、プーチン大統領が式典に出席

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[モスクワ 30日 ロイター] - プーチン・ロシア大統領は30日、旧ソ連時代のスターリンによる圧政の犠牲者を追悼する碑「悲しみの壁」の落成式に出席した。ただ、当時の反体制派は、今でも市民の自由は抑圧されていると批判した。

「悲しみの壁」には顔のない犠牲者が描かれている。多くはスターリンの監視により「人民の敵」の汚名を着せられ、収容キャンプに送られたり処刑されたりした。当局の推定では、1937─38年の恐怖政治時代に処刑された人は約70万人。

プーチン大統領は落成式で「明白な調査を行うことは、抑圧が繰り返される事態の回避につながる。この恐るべき過去は我が国の記憶から消去されてはならないものであり、何によっても正当化され得ないものだ」と述べた。

しかし、旧ソ連時代の反体制派は30日、ウェブサイトKasparov.ruで「圧政の犠牲者の追悼碑をモスクワに設置することは、時期として不適切だ。旧ソ連時代の犠牲者を悼む一方で、現実には今でも圧政は続いており、市民の自由を踏みにじる政権が主催する追悼行事に参加することはできない」と訴えた。