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●インストールと初期設定、そして、初回バックアップ

AOSデータは、新たなクラウドバックアップのAOSBOX Intelligent(以下、Intelligentと略記)をリリースした。AOSデータではクラウドバックアップとして、AOSBOX BusinessやAOSBOX Coolといった製品をリリースしている。Intelligentの特徴は、AI機能を搭載した点である。最近、各方面でAI機能は非常に注目されている。しかし、その実体はどんなものか、本稿ではそのあたり中心に紹介したい。

細かいシステム要求は、図1のWebサイトを参考にしてほしい(特に厳しいものはない)。確認事項として、以下をあげたい。

1ユーザーで3台までのPCのバックアップが可能

クラウドへバックアップするため、ネットワーク回線に負荷がかかる場合がある

初回のバックアップはバックアップする容量によって、時間がかかることがある

バックアップしたファイルをクラウド上から削除すると、バックアップ対象から除外される

AOSBOX BusinessやCoolとの併用は不可

最後のAOSBOX Businessを導入しているところは、注意してほしい。また、他のOSについても、対応予定である。

○インストールと初期設定、そして、初回バックアップ

まずは、Intelligentを使用するにあたっての準備となる。通知されたライセンスキーを入力する。

登録が完了すると、Intelligentのホームページに遷移する。

まずは、Intelligentクライアントのダウンロードである。[ダウンロード]をクリックし、Windows用をダウンロードし、インストールを開始する。特に難しいことはないだろう。

インストール完了後、クライアントからログインする。

バックアップデータの選択となる。

基本[おまかせバックアップ]でよいだろう。[選んでバックアップ]では、フォルダやファイル単位でバックアップが可能である。

コールドストレージは、データの復元に約3〜5時間かかる。また、データ共有ができない。しかし、通常ストレージに比べ、価格が安い。古く、変更のほとんどないデータなどをバックアップする場合に使える。

おまかせバックアップでは、項目によっては、拡張子の編集も可能である。

次に、OCRの設定をしておこう。Intelligentでは、OCR(Optical Character Recognition)エンジンを搭載し、PDF、TIFF、JPG形式のファイル内容を抽出し、AOSBOXの検出層にそのデータを配置する。結果、その内容を検索することができる。まずは、スキャンするファイルやフォルダを選ぶ。

言語はあとで変更できない。しっかり日本語を選ぶ。次いで、バックアップ設定である。

スケジュールや帯域などを調整する。初回バックアップは時間がかかるが、その後はそれほどではない。状況を見て、適当に分散させるのがよいだろう。また、最大速度を設定することで、バックアップ以外の帯域も確保できる。以上で、完了となる。

では、初回のバックアップを行う。

冒頭でもふれた通り、最初のバックアップには時間がかかることがあるので注意してほしい。

●バックアップしたデータを検索

○バックアップしたデータを検索

バックアップを継続すると、バックアップデータはかなりの量になる。復元を含め、クラウド上のバックアップデータを適切に検索・分類することが重要になる。Web管理画面(図3)にアクセスすると、ダッシュボードに現在の状況が示される。

まず、マイファイルから[A.Iアクション]→[A.I.タグ]を選ぶ。写真をアップロードすると、自動的にタグ付けされる。タグの一覧から「コンゴウインコ」を選んでみた。

被写体は、セキセイインコであるが、それに近い分類がされている。「ヨウム」も同様であった。すべてを選ぶと、タグが昇順に並ぶ。「トイプードル」では、正しくタグ付けされていた。

タグと内容が異なった一例が「ショッピングカート」であった。

鳥かごの「ゲージ」をカートの一部と誤認したと思われる。こういったこともあるが、かなり正確にタグ付けを行っている。AIによるタグ付け以外にも、自由にタグ付けもできる。

AIによるタグ付けであるが、人工物などは比較的正しく行われる。そのあたりのクセを意識しつつ、検索・分類・タグ付けを行うとよいだろう。また、検索の際に、カテゴリーを絞り込むことも可能である。

こういった機能を組み合わせることで、効率的に検索や分類を行える。次いで、試したのは、顔認識である。

こちらでは、かなり正確に写真内の顔を認識し、正しく分類している。この結果には、かなり感心できた。動画の再生では、サムネイルが表示され、サイズの大きな動画でもそれほど遅延を感じることはなかった。

Intelligentで注目したいのは、OCR機能である。指定されたファイルをOCRスキャンし、テキスト化する。つまり、文字による検索が可能になる。実際に、AOSデータで試させていただいた。OCRカテゴリーを「バックアップ」で検索した。

さらに、そのファイルを表示すると、図22のようになる。

右上の[検索結果]は、図23のようになる。

多少、文字化けしている。では、実際にどのようなテキストになったか見てみよう。

こちらも部分的に文字化けをしている。AOSデータによれば、縦組みなど一部の環境では、識字率が低いこともあるとのことだ。しかし、一般的なOCRでも100%となることはない。現時点では、それなりに使えるといえるだろう。JPGやPDFなどの画像データもOCR機能で検索対象となる。企業に蓄積されるデータの多くは、まだこういったデータや紙ベースが多い。このようなデータも検索対象になることは、非常に役立つであろう。さらなる識字率のアップなど、今後に期待したい。

AOSデータでは、動画や音楽データも音声部分をテキスト化し、検索対象にする予定とのことである。

●バックアップから復元

○バックアップから復元

復元も非常に簡単である。ある動画ファイルを削除し、復元してみた。カテゴリーからビデオを選び、復元したいファイルを選び、右クリックで表示されるメニューから[リモート復元]を選ぶ。

ユーザーPC、復元先などを設定する。

以上で、復元が開始される。

図29で復元が完了である。

ネットワーク経由なので、動画データなどではやや時間がかかる。しかし、手順はそれほど難しくはない。このあたりは、もともとバックアップソフトとして完成度が高く、使い勝手のよいシステムに仕上がっている。誌面の都合で紹介できなかったが、世代管理や削除しても一定期間保存など、企業向けの機能も多数搭載されている。

それに、AI機能が加わることで、これまでにない可能性が生まれてくるといえる。そのためには、まず、クラウドにデータをアップすること、これこそがそれぞれの企業にとっての第一歩となる。何気ない事務的データもAIの力を借りることで、有意義なデータになる可能性もある。ビッグデータは、社内に存在しているのだ。

AOSデータでは、無料体験版も提供している。バックアップに不満、データ分析を充実したいと思っているのであれば、ぜひ試してみてほしい。本稿で紹介したように、非常に簡単に実現できる。