DOBERMAN INFINITYのSWAYがソロデビュー! 盟友・EXILE SHOKICHIも援護射撃

DOBERMAN INFINITYのMC、SWAY(スウェイ)が、11月1日にソロデビューを果たす。なんとそのレーベルは、ビースティ・ボーイズ、カニエ・ウェスト、JAY-Zからリアーナ、ジャスティン・ビーバーなどを輩出した名門、Def Jam Recordings(デフ・ジャム・レコーディングス)。Def Jamという禁断のMANZANA(リンゴ)をかじり世界に踏み出したSWAYを、この道に引き込んだ盟友・EXILE SHOKICHIも援護射撃。音楽の話はもちろん、ふたりの友情や「恋に落ちづらくなった」という恋愛観まで、たっぷりと語ってくれた。

撮影/祭貴義道 取材・文/坂本ゆかり 制作/iD inc.
ヘアメイク/大木利保

名門レーベルDef Jamからのソロデビューを迎えて

Def Jam Recordingsから、日本のアーティストとして3組目のデビュー。名門レーベルからのソロデビューって、ラッパーとしてもアーティストとしてもスゴいことですよね。どういう経緯で?
きっかけは、Def Jam Recordingsに所属しているAK-69さんなんです。今年の9月にDOBERMAN INFINITYとAK-69さんとのコラボシングル『Shatter』をリリースさせていただいたんですけれど、そのコラボのお願いをしに、名古屋にいるAK-69さんをひとりで訪ねたとき、「SWAYはソロはやらないの? もしやるんだったら、僕のいるDef Jamを狙ってもいいんじゃない?」って言ってくださって。
AK-69さんからの言葉があったんですね。
ハッとしたんですよ、「日本にもこういうチャンスがあるのか!」って。(所属事務所LDH社長、EXILEの)HIROさんにはずっと「いつかはソロにもチャレンジしたい」とお話ししていたんですけど、Def Jamから出すなんて、それまで考えたこともなかったです。でも「だったら!」って、いろいろな方に協力していただいて、実現しました。
休止していたDef Jam JapanがDef Jam Recordingの名前で日本で再始動し、その第1号アーティストがAK-69さんでした。ヒップホップ、R&Bをやっているアーティストにとって憧れのレーベルですが、決まったときはどんな気持ちでしたか?
いやー、テンションがアガりましたよね(笑)。自分が高校生の頃、Def JamやDef Jam Japanのアーティストの楽曲を聴いて育っていたし。興奮しました。
Def Jam Japanには、人気のヒップホップグループ、NITRO MICROPHONE UNDERGROUNDやTERIYAKI BOYZが所属していましたよね。周りの反応はいかがでしたか?
じつは、本当かどうか実感がなくて、解禁になるまで周りにはほとんど言ってなかったんです。親にも……って言ってもわからないと思いますけど(笑)。
HIROさんの反応は?
「ヤバいね!」って言ってくださったんですけど、そこは「たしかにスゴいことだけど、自分にとってプラスかマイナスかちゃんと考えて」って、舞い上がっていたところを冷静にしてくださいました。
素晴らしいレーベルでソロのキャリアをスタートさせましたが、ソロアーティストとして、どういう音楽をやっていこうと考えていますか?
DOBERMAN INFINITYは、男5人で男の夢を歌っています。メンバーがすごく仲が良くて、その絆が夢を叶えていく。応援してくださるみなさんに「夢は叶う」ってことを実証できればと思ってやっています。自分にはDOBERMAN INFINITYという帰れる場所もありますが、ソロデビューをするときに4人のメンバーが「ガンバレ!」って背中を押してくれたんです。
素敵ですね。
それを絶対に無駄にしたくないし、むしろDOBERMAN INFINITYがあるからこそ、SWAYの音楽が見えやすくなる部分もあります。ソロアーティストSWAYとしては、DOBERMAN INFINITYのような男気あふれるヒップホップというより、30代の男が見せるヒップホップっていうものを提示できたらなと思います。僕も、もう31歳なので(笑)。
デビュー曲『MANZANA』も、セクシーですものね。
最近はフリースタイルが流行っているけれど、僕自身が追いかけてきたヒップホップは本当に多種多様。その中には女性を口説くセクシーな楽曲もあって。「自分だったらどういうサウンドにできるかな?」っていうチャレンジでもあります。

リンゴを一緒にかじりたい、理想の“イヴ”像とは?

では、そのソロデビュー曲『MANZANA』についてうかがっていきましょう。「MANZANA」は、スペイン語でリンゴという意味だそうですが、なぜスペイン語に?
Def Jamのスタッフさんとも「どういうものが第一弾にふさわしいか」って、たくさんディスカッションしたんです。その中で出てきたのが、最近のトレンドでもあるレゲトン(※レゲエ+ラテンがベースになっているヒップホップ)やラテン系のヒップホップは取り入れたいよねって話だったんだけど、それには僕も大賛成で。そんな曲を探していて、出会った曲です。デモの時点で『MANZANA』ってタイトルだったので、それは活かすことにして。
リンゴというタイトルから、アダムとイヴを連想させる物語になったんですね。
はい。リンゴって“禁断の果実”とか、意味深な印象があるじゃないですか。だから、Def Jamというリンゴをかじったことで、DOBERMAN INFINITYという枠を超えてSWAYとして新しいステージに立つという、今の自分のストーリーに置き換えてみようと思ったんです。
“禁断の果実”を一緒にかじるイヴとは?
この曲を聴いてくださる女性ですね。「俺と一緒にこのリンゴをかじって、ちょっと甘い夢を見ませんか?」って想いを込めて。
では、SWAYさんが好きになる女性って、どんな人ですか?
僕に興味がなさそうな人(笑)。どっちかっていうと、振り向かせたい派です。
自分に興味がなさそうな女性に、どうやってアタックするんですか?
アタックか……。アタックってしなくなっちゃいましたよね。「飲みに行こう」って言われても行かなくなっちゃったし……。逆に「飲みに行こう」って誘っておいて、スケジュールの調整をしない、とか(笑)。
ツンデレVSツンデレは、なかなか交わらないですよ(笑)。
交わったときがデカい気がします(笑)。でもだんだん、恋に落ちづらくなりませんか?
年齢と共に慎重になりますよね。
学生時代だったらちょっとしたことで好きになったり、家に帰ってもその人のことばかり考えたりしていたけど、この歳になると、そういうのもなくなっちゃう。第一印象で「すごく綺麗な人だな」ってドキッとするけど、家に帰ると忘れちゃうことも多くて。
今は、恋愛よりも音楽ってことですか?
今はやっぱり、音楽が大優先ですね。結婚願望もないし(笑)。音楽が楽しいというか、毎日が楽しいというか。ずっとやりたくてやれなかったことをやれている今が、ちょっと怖い気がするくらい。
そんなSWAYさんを振り向かせるには、どうすればいいんでしょう?
好きなことをやってるほうがいいですね。
その人自身が輝いてると、気になっちゃうってこと?
そうです、そうです。逆に彼女が忙しくてなかなか会えないと、振り向かせたくなります。自分のことを頑張ってる人がいいし、突き放されるほうがいい(笑)。

「引っかかるものにしたかった」PVでのダンス

『MANZANA』のPVでは、ダンスも披露していますね。
カッコよすぎるのは、この曲に似合わないと思って。曲もフリも引っかかるものにしたかったんです。クセになるというか……。トラックも中毒性があって好きですね。
そのダンスが見られる『MANZANA』のPVですが、解禁になったとき、「SWAYが脱いだ!」ってニュースになりましたね。
そういうことが話題になるなんて、想定外でした(笑)。恥ずかしくて、ニュースの内容まで読めなかった。脱ぐことが目的じゃなかったんですけど、身体作りは自分の中で30代の挑戦だったんです。
鍛え始めたのは、30歳になってからなんですよね。
そうなんです。30歳になってから「20代は何をしてたかな? やってないこと、逃げていたことって何だろう?」って考えたら筋トレだった。ちょうどそのタイミングで格闘家と知り合って、その人についていってジムでずっと同じトレーニングをしてました。
いきなり格闘家と同じメニューを! LDHだから、普段から鍛えているのかと思っていました。
それ、めっちゃ言われます(笑)。「体脂肪率10%超えたらクビなんでしょ?」とか。でも、みんな自主的にやってるんですよ。やっぱりツアーのときに全然違うから。エンターテインメントには、肉体と精神の強さを持っているほうがいいってことですよね。僕は4年間、怠けてました(笑)。
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