世界最大の自動車市場である中国では国内外の様々なメーカーの車を目にすることができる。近年は日系車も多くの消費者に支持され、販売を伸ばしているが、「中国国産車を購入し、愛国心を示そう」と呼びかける動きも少なからず存在しているのは事実だ。(イメージ写真提供:(c)zhaojiankangphoto/123RF)

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 世界最大の自動車市場である中国では国内外の様々なメーカーの車を目にすることができる。近年は日系車も多くの消費者に支持され、販売を伸ばしているが、「中国国産車を購入し、愛国心を示そう」と呼びかける動きも少なからず存在しているのは事実だ。

 だが、果たして中国車を購入することは愛国心を示すことにつながり、結果的に中国メーカーの競争力向上につながるのだろうか。中国メディアの今日頭条は27日、「日系車をボイコットすることで中国車の勃興につながるのか」と疑問を呈す記事を掲載し、中国車メーカーに何が求められているのかを考察している。

 記事は、日系車の排斥を主張する中国人読者に向けて「これまで中国以外の国において、特定の車を排斥することで、その国の自動車産業が成長した事例があるだろうか」と主張し、中国においても日系車を排斥すれば中国車の競争力が高まるわけではないと指摘。日系車の人気が高まっている今、仮にすべての中国人が日系車を排斥したとしても、その需要が中国車に流れるわけではなく、韓国車など中国車以外の車が販売台数を伸ばすだけであると論じた。

 さらに自動車を開発していくうえで、当初は「模倣」も有効な戦略であるとの見方を示す一方で、中国メーカーはいつまでたっても模倣から脱却することができていないと指摘。しかも、壊れやすく、エアコンをつけるだけで馬力がガクッと落ちてしまうとあっては「どうして中国車に愛着を持つことができるだろうか」と反論した。

 続けて記事は、愛国心を理由に日系車を排斥することは中国車のためにならないとし、中国車に求めるべきは自由な競争のなかで車の競争力を高めることだと指摘。たとえば、「模倣ではないこと」、「安全性能が最低でも同価格帯の車と同等であること」、「操作性が最低でも同価格帯の車と同等であること」、「高品質で故障しにくいこと」などを挙げ、こうした点を実現できれば中国人消費者はわざわざ日系車を排斥しなくとも、中国車を購入するようになるはずだとした。

 中国は世界最大の自動車市場であり、消費者の要求もだんだんと高くなってきている。世界中のあらゆるメーカーがしのぎを削る市場であるだけに、中国車が実力でシェアを獲得するのはそう簡単なことではないが、記事が指摘するとおり、中国車に求められているのは公平かつ自由な競争のもとで自身の競争力を高めることだろう。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:(c)zhaojiankangphoto/123RF)