血液検査でがんがわかる

写真拡大

血液に含まれる微量の元素から5種類のがんを早期発見する新たな検査方法を開発したと、千葉県がんセンター(千葉市)は2017年10月27日に発表した。

神奈川県立がんセンター(横浜市)などとの共同研究で、集団検診や人間ドックなど血液検査から約90%の精度でがんを特定できるという。

すい臓、大腸、前立腺、乳、子宮体

千葉県がんセンターの発表資料によると、5種類のがんは、すい臓がん、大腸がん、前立腺がん、乳がん、子宮体がん。研究チームは約1500人分の血液を調べたところ、がん患者と健康な人では含まれるナトリウムやマグネシウム、リン、鉄など17の元素濃度や割合が違うことがわかった。さらに、濃度の違いを詳しく分析した結果、5種類のがんについては、がんの有無を90%近くの確率で診断できた。診断的中率は、前立腺がんが最も高く89.7%、男性の大腸がんが最も低く83.9%だった。研究が進めば、胃がん、肺がん、卵巣がんの3種類も診断できる可能性がある。

現在主流の腫瘍マーカー検査は、がん細胞が死ぬ時に出るタンパク質を検出するもので、正確性に課題があった。新たな検査方法では、採取する血液の量が5ミリリットル前後と少量で済み、コストも低く抑えられる。早期のがんも検出可能で、2年後の実用化を目指す。