ミドル級王者は日本人2人目

写真拡大

 2012年ロンドン五輪金メダリストの村田諒太(31)がWBA世界ミドル級王者のアッサン・エンダム(33)にTKO勝ちし、念願のチャンピオンベルトを手にした。

「村田も頑張りましたが、本当に大変だったのは、帝拳ジムの本田明彦会長をはじめとする裏方たちです」

 と、さるボクシングライターが明かす。

 周知の通り、両者は5月に王座決定戦を行った。村田はダウンを奪うなど終始優勢に試合を進めたが、不可解な判定によりプロ初黒星を喫した。

 今回はその再戦なのだが、

「WBAは今回、3人の審判を“日本びいき”でまとめた。もし再戦も判定になったら、今度こそ村田を勝たせねばと思ったのでしょう。なので、仮に村田が劣勢だったら、逆の“不可解判定”が物議を醸す恐れがありました」

ミドル級王者は日本人2人目

 結局、その心配は杞憂に終わったが、水面下で裏方たちは別のことにも気を揉んでいた。

「本田会長が“エンダムを日本に連れてくるのが大変だった”とこぼしていました。というのも、試合の2週間前からエンダムが“やりたくない”と駄々をこねはじめたそうなのです」

 エンダム自身が試合後に明かしたところによると、9月に入って左足首を負傷した上、40度近い高熱で10日間ダウンと、体調は最悪だったのだとか。

「来日後の計量は600グラムも基準を下回りましたが、減量というよりげっそりと痩せこけた印象でした」

 そんな状態なので、周囲は“エンダムをリングまで上げたら村田の勝ち”と踏んでいたという。

「案の定、彼は7回終了後にギブアップを宣言。さすがに最初からギブアップするつもりではなかったでしょうが、試合後の彼はやけに清々しい表情でした」

 とにもかくにも、五輪メダリストがプロの世界王者となるのは日本選手初の快挙。関係各位、お疲れさま。

「週刊新潮」2017年11月2日号 掲載