2試合続けて先発した初瀬は、CKから長沢の先制点をアシスト。定位置獲得へアピールした。写真:J.LEAGUE PHOTOS

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[J1・31節]G大阪1-1仙台/10月29日/吹田S

 前節の浦和戦で2得点に絡んだ初瀬亮が、仙台戦でも自慢のキックで魅せた。19分、右CKから左足で正確なクロスを供給すると、長沢駿の頭にピタリと合わせて先制点をお膳立てした。

「スカウティングどおり、狙ったところに合わせられた。それがあったからこその得点だったとも思います。立ち上がりで得点できたのはなにより大きかった」

 こう振り返った初瀬の特筆すべきポイントは、両足で高質なクロスを供給できる部分にある。もともとは右利きだが、「(磐田の)中村俊輔選手が好きで左足も練習するようになって両足とも蹴れるようになった」と言うように、前述した浦和戦では左足のCKから呉屋大翔の得点をアシストしただけでなく、右足のFKで得点に絡んでいた。

 本来、右SBに定着するオ・ジェソクの負傷離脱を受けてここ2試合とも先発機会を掴んでいる初瀬は、1997年生まれの東京五輪世代。今年5月のU-20ワールドカップにも出場したことで心身ともひと回り成長を遂げつつあり、年末から始動する“森保ジャパン”の有力候補のひとりとも言える。

 現状、G大阪では定位置を掴み切れていないがポテンシャルは十分。正確なキックを武器に2試合続けて結果を残した点は間違いなくアピールになる。「攻撃の部分ではハル(藤春廣輝)君、ジェソクにも負けていないと思いますし、そこは自信を持ってやっていきたい」と豪語する若きSBのさらなる成長に期待が懸かる。

取材・文:橋本 啓(サッカーダイジェスト編集部)