落下した小さな隕石の破片(画像は『IOL News 2017年10月25日付「Meteorite slams into Cape businessman’s roof」』のスクリーンショット)

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南アフリカ・ケープタウン郊外で、閉店後の家具店に大きな衝撃音が響いた。誰もいないはずの店に泥棒が入ったかと身構えた店主だったが、そこで目にしたものははるか彼方の宇宙からやってきた隕石だった。『IOL News』などが伝えている。

西ケープ州パールで家具店を営んでいるファグリー・アリーさんは、閉店し誰もいないはずの店舗で「ドン」という大きな音を聞いた。アリーさんは「何者かが店に侵入したのでは」と警戒したが、人の気配は全くない。それなら「家具の一部が破損して落ちたのかもしれない」と思って見回ってみたが、特に異常は見られなかった。

しかし「あれほどの大音量がしたのだから何もないはずはない」と周囲を調べたところ、天井から埃がパラパラと降っているのに気付いた。その後天井裏をチェックしたアリーさんは、屋根に穴が開いているのを発見。すぐに店の床を確認したところ、黒くて小さい石の破片のようなものを見つけた。

驚いたアリーさんはその破片を写真に撮り、ケープタウン大学の地質学科に送ってみた。すると隕石だったことが判明したという。

「このような小さな隕石が屋根に穴を開けたということは、それが非常に高速で空から降ってきたということ。滅多にあることではないのでネットで調べたところ、隕石が大気圏を通過し建物に落下するのは、なんと40億分の1の確率だったのです」とアリーさんは興奮冷めやらぬ様子だ。

南アフリカ天文台は「21日の午前2時から4時の間にオリオン座流星群が目視できる。隕石の大きさは粒のように小さいものから1メートルほどのものまで様々で、秒速20キロを超える速さで移動する」と発表しており、発見された隕石はもしかするとこの日の流星群に由来しているのかもしれない。

ケープタウン大学地質学のヨハン・ディーナー教授は「隕石は高速で移動して衝突を繰り返し、その過程で微粒子となるため大気圏を通過することはほとんどない」と述べている。しかしながら巨大隕石による被害も報告されており、2014年にロシアで巨大隕石が落下、またインドでは2016年2月に大学のキャンパスで事故が起きている。

画像は『IOL News 2017年10月25日付「Meteorite slams into Cape businessman’s roof」』のスクリーンショット
(TechinsightJapan編集部 FLYNN)