プロジェクトを発案した元サッカー日本代表の中田英寿

写真拡大

日本財団は10月30日(月)、アスリートの社会貢献活動を推進するプロジェクト「HEROs Sportsmanship for the future」(以下、「HEROs」)を創設することを発表。同日行われた発表会には、中田英寿、佐藤琢磨、田臥勇太ら14名のアンバサダーが登壇した。

【写真を見る】「HEROs AWARD」ではタレントの香取慎吾も審査委員を務める

「HEROs」は、現役から引退後に至るまで、アスリートによる競技外の取り組みを支援することで、スポーツマンシップを広げていくことを目的に創設されたプロジェクト。社会貢献活動を実施したいアスリートの支援をはじめ、若手アスリートやチームを対象としたスポーツマンシップのあり方や社会貢献に活動に関するノウハウの教育を行っていく。

プロジェクトを発案した元サッカー日本代表の中田英寿は、「(アスリートの社会貢献活動は)往々にして自分ひとりでやる場合がすごく多かった。たくさんのスポーツ選手がいろんな活動をしているけれども、これまでその情報を見つかる場所がなかったと思います。そんな情報を得る場所、みんながつながる場所があったらいいじゃないかなと思って」と提案のきっかけにふれた。

また「社会貢献がつらいもの、何かをあげなきゃいけないもの、手伝わなきゃいけないものではなくて、自分が楽しんでやれるものになっていく、そういった力がスポーツにあるんじゃないかと自分自身楽しみにしています」とプロジェクトへの期待を語った。

多くの有名アスリートがアンバサダーに就任した「HEROs」。レーシングドライバーの佐藤琢磨は「レーシングカートを使って子どもたちに挑戦を続ける楽しさ、夢を持つ大切さを伝えてきました。このHEROsプロジェクトの一員として さらに子供たちに夢を与え続けるようなそんな発信ができればいいなと思います」と意気込みを話した。

社会貢献活動への捉え方について聞かれたバスケットボール選手の田臥勇太は「アメリカでNBA選手と(社会貢献活動を)やってきた中で、彼らはそれを義務だと思ってやっていると感じたことがなくて、非常に勉強になった。義務ではなくお互いを成長させる素晴らしい機会だと思っています」とコメントした。

登壇したアスリート以外にも、元プロ野球選手の松井秀喜やボクシングの村田諒太など、幅広いスポーツからアンバサダーが就任している同プロジェクト。12月11日(月)には、社会のためにスポーツマンシップを発揮したアスリートやチームを表彰する「HEROs AWARD」も開催。審査委員にはタレントの香取慎吾や女優・作家の中江有里らが予定されている。レジェンドアスリートの力を集結した新たな社会貢献活動がスタートする。【ウォーカープラス編集部/国分洋平】