「頭痛がヒドくて…」「子どもが熱をだして…」「身内の不幸が…」。社員から突然のお休みの理由を聞いて、なんとな〜く違和感を抱いたことがある社長は多いと思います。今回の社員100人アンケートのテーマは“ズル休みの言い訳”。いろんな回答が集まりましたよ。

「体調不良」がいちばん言いやすい!?

どうにもヤル気が起きなくて、なんだか会社に行く気になんてなれないよ―。こんな経験、多かれ少なかれ、ありますよね。そこで“モンダイ”になるのが会社への言い訳。バレないウソをつかなくちゃ!?

ズル休みをしたことがある会社員100人に「理由」と「会社への報告内容」をアンケートしたところ、いろんな回答が寄せられました。

【アンケート概要】
調査地域:全国
調査対象:会社員
男女比:男性48人、女性52人
平均年齢:36.2歳
有効回答数:100サンプル
前提条件:無断欠勤(ズル休み)をしたことがある方

もっとも多かったのは「自身の体調不良」。100人中73名がそんな回答をしました。

「健康トラブル系」以外は怪しさいっぱい!?

自分ではなく、身内の病気やケガを言い訳の材料にしている人も多いようです。

【身内関係】

・「母が具合が悪く動けないので病院に連れて行きます。2〜3日休みます」と言いました(女性、50歳)
・「子どもが熱がある」と言って休みました。その日、子どもの行事を忘れていて、事前に休暇申請していなかったんです。(女性、29歳)
・「身内の事故で病院に行きます」と言って休みました。朝寝坊をしてしまって…。(男性、41歳)


「身内の体調不良(病気やケガ)」、11件でした。「自分の体調不良」とあわせると84人が「健康トラブル系」を言い訳にしています。

こんな回答もありました。

【その他】

・「豪雪で家から出られる状況ではありません!」と言って休みました。遠方に勤めていたころのことです。電車は動いていたんですが、雪が積もり、家から出たくなくなったんです。(女性、27歳)
・「前職の職場に呼び出された」と言い訳しました。本当は、とある人に会いに行きたかったので。(男性、29歳)
・無断欠勤してしまい、後日、出社したときに「会社からの精神的圧力があり、会社に来たくなくなった」と話しました。会社からはめちゃくちゃ怒られました。本当は合コンで知り合ったグループから旅行に誘われ、会社に休暇届けを出す勇気が無かったんです。(男性、32歳)


視点を変えて、ズル休みの言い訳を聞かされた方の気持ちを考えてみましょう。

体調トラブル系は、聞かされた方も納得しやすい部分がありますよね。ウソかホントか、上司が自宅に駆けつけて確かめるワケにもいきません。「ホントかな〜」という疑いはあっても「なら、しょうがないよね。お大事に」と“疑惑追及の手間”を省けます。会社の手続き上も通りやすい。まさに“ウソも方便”かもしれません!?

でも、【その他】はツッコミどころが一杯。こんな言い訳を聞かされたら「それ、マジ!?」と管理する側を困らせそうです。会社のせいにしたら、そりゃ怒られますよね。

どうせなら、だれも困らない「優しいウソ」をつきたいものです!?

心配になる「ズル休み」もある!?

ズル休みの理由も聞いてみました。一番多かったのは「ヤル気が出ない」でした。

・会社に行くのが面倒くさかったんです。熱があると仮病を使ってズル休みしました(女性、31歳)
・ただ会社に行くのが億劫だったんです。会社には体調不良で病院に行っていたと報告しました(男性、35歳)
・なんとなく会社に行くのが面倒になってテレビを見ていたら、出勤時間を過ぎていました。お昼頃に会社から電話があり、病院へ行ったと嘘をついたところ、何も問題になりませんでした。(男性、42歳)


人間には気持ちの起伏はあるもの。ズル休みしたら、せめてリフレッシュして明日からはヤル気を取り戻してほしいところです!?

少し心配になる回答もありました。

・精神的に参っていました。病欠の連絡をして休みました。(女性、25歳)
・本当に精神的に辛くて、休みたかったんです。会社へは発熱と頭痛と報告しました。(女性、29歳)
・給料面などの待遇が悪くて働いてられない気分でした。風邪を理由に休みました。(男性、49歳)


状況はさまざまとは言え「がんばれなくなっちゃったんです…」という回答。胸を開いて悩みや困りごとを相談できる上司や先輩、同僚がいないのかな、と心配になってきますね…。ちょっぴりかわいそう!?

こんな回答もありました。

・残業が続いて、体調的にも精神的にもこれ以上続いたらしんどいなと感じたので、風邪を引いてはいませんでしたが、風邪をひいたことにして休みました。(女性、28歳)
・どうしても体調が悪くて、会社に連絡する余裕がありませんでした。正直に会社には言いました。(男性、39歳)
・あまりに仕事に意欲がなく、寝坊したときは体調不良といって休んだことがあります。(女性、37歳)


これを読んで「甘えんな!」と一刀両断するだけではなく、有休や代休を利用してメンタルな部分を含めた自己コントロールができないのかな。そう感じた人もいるでしょう。なんでも環境のせいにしてはいけませんが、休みをとりにくい事情があるのかもしれませんね!?

以前INOUZ Timesでは若手社員がメンタル不調に陥る理由を専門家に取材、記事化したことがあります。そこでは”属人的なマネジメント”とともに、”キャリアへの不安” がメンタル失調の原因になるとの意見がありました。社員のメンタルが気になる社長は、こちらの記事も参照してください。

経営者はお見通し!?

ある経営者は「ズル休みかそうじゃないのかは、なんとなくわかるものですよ。でも、一概にズル休みしたからといって責めることはできません。『ダルいから休みます』とはさすがに言ってほしくないですけど(笑)、モチベーションには波がありますからね。立場を離れた個人としては『そんなときもあるわな』と理解できます。だけど、これは僕だけかもしれませんけど、前の晩の飲み過ぎが原因で休んだり遅刻するのは見過ごせない。そんな時は『頭が痛くて…』と言い訳されても『それ、二日酔いで頭が痛いだけやろ。いますぐ会社に来いっ!』とドヤしつけます(笑)」と話していました。

「人はズル休みをする生きもの」ということを織り込んで組織運営にあたる経営者って、なかなか大変な仕事ですね。だからといって社長ともなると、社員のように「大変だからズル休みしちゃお」とはいかないですし (;^_^A

究極のところ、オンとオフのメリハリをつけ、自分をコントロールすることができればズル休みという負い目を感じるウソをつく必要はなくなるように思います。でも、自分で自分を律するのは「言うは易し、行うは難し」ですよね。そう感じている人はこの記事も参考にしてください。きっと勇気づけられますよ。

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