中国人の消費意欲は経済成長とともに強くなり、より良い生活を送りたいと願う人が増えている。そして、こうした願いを叶えるための消費は日本製品へと向かい、日本旅行の際の爆買いや代理購入といった形で顕在化している。(イメージ写真提供:123RF)

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 中国人の消費意欲は経済成長とともに強くなり、より良い生活を送りたいと願う人が増えている。そして、こうした願いを叶えるための消費は日本製品へと向かい、日本旅行の際の爆買いや代理購入といった形で顕在化している。

 日本製品が中国人の間で人気である一方で、中国では歴史問題や領土をめぐる対立を理由に、日本に対してネガテゥブな感情を持つ人は少なからず存在する。中国メディアの今日頭条はこのほど、「中国人の日本人に対する好感度は決して高くない」と伝える一方、それでも中国人はなぜ日本製品を買い求めるのかと疑問を投げかけている。

 公益財団法人新聞通信調査会が行った調査によれば、中国で日本に対して「好感が持てる」と回答したのは全体の23.4%となった。同調査以外にも、中国人が日本に対して「親近感を抱いていない」、「好感を持てない」という調査結果は数多くあるが、その割には日本を訪れる中国人は毎年増加していて、日本製品の人気も高いのはなぜなのだろう。

 記事は、日中で行われている調査結果と中国人の消費動向は必ずしも一致していないとし、「なぜ多くの中国人が日本製品を好んで買うのか不可思議である」とし、中国人は日本という国に対して好感を抱いていないが、それでも日本製品に対しては別の感情と違った認識を抱いていると指摘。たとえば「日本製品の品質は中国内で流通している製品よりも高い」という認識を紹介し、子どもの通学用の鞄を例に「日本のランドセルは小学校に通う6年間にわたって十分使用できる品質だが、中国のカバンは一学期使用できる程度だ」とした。

 ほかにも、日本では偽物や海賊品などの「違法な商品に対して厳格な対策が行われている」ことも、中国人が日本製品を信頼する理由だと指摘した。日本では偽物を作ったり、販売したりすれば、それ相応の賠償が求められたり、営業資格がはく奪されることもあるとした。しかし中国では偽物の大規模な製造や販売が発覚しても大した制裁はなく、再び同じ手口で商売をしても誰にも分からないとした。

 こうした中国の現状ゆえに、中国人は日本に対して複雑な感情を抱きつつも、日本製品を信用して買わざるを得ないという切実な状況が生まれているようだ。中国では日本製品を購入することは日本を儲けさせる行為であるとして批判の声も存在するが、それでも多くの中国人が日本製品を買い求めているところを見ると、彼らは消費においては理性的かつ現実的なのだろう。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:123RF)