罪悪感なく“裏カジノ”にハマる会社員たち「外回りの合間に行くと気分転換になる(笑)」

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 先日、覚醒剤使用の容疑で逮捕されたタレントの清水良太郎容疑者。その入手ルートとして一部報道で指摘されているのが、裏カジノだ。

 国内の合法カジノについては、具体的なIR(カジノを含む統合型リゾート施設)実施法案が突然の解散&総選挙で先送りされていた。その成立についてはまるで見通しが立たないなか、警察による裏カジノの取り締まりは激化の一途を辿る。

 10月10日には名古屋の裏カジノ店の経営関係者が逮捕。ほかにもSPA!の調べによると、今年に入り大阪で5店舗、都内でも六本木や錦糸町などで、少なくとも4店舗以上が摘発されている。さらに不起訴になったものの、昨年3月には海外のオンラインカジノを利用した3人の一般男性が単純賭博容疑で逮捕されている。

◆危険な本カジよりも気軽なインカジ

 警察の取り締まりが強化されるなか、“インカジ”と呼ばれる海外のインターネットカジノサイトを利用した店が主流になりつつあるという。裏カジノ界隈に詳しい事情通はこう語る。

「バカラ台を常設した“本カジ”は摘発されるリスクが高く、店側は短時間で確実に稼ごうとするため、イカサマが横行しています。トランプを配るシューターが進化していて、今やド素人でもイカサマができる。歌舞伎町には結構な数の本カジがあるけれど、まともな店は3店舗くらいです。

一方で、インカジはネットカフェの形態をとっているので摘発されにくい。さらにリスクを軽減させようと、店側が専用ノートPCを貸し出して自宅で遊ばせ、ネットバンキングでお金をやりとりする店も現れました」

 また、インカジは最低レートが500円と安く、海外のサイトを使うため店側が細工をしにくい。最低賭け金が3000〜5000円からの高いレートで、イカサマも横行するある本カジと比べると、インカジは利用者にとって敷居が低いのだ。

 そんな気楽さもあって、裏カジノで遊ぶ客層にも変化が。ホストやキャッチなどの水商売関係者が多いのは相変わらずだが、そのなかにまじり、スーツ姿のサラリーマンも増えているという。

 大手IT企業社員の富岡大輔さん(仮名・30歳)も「気軽なインカジは、自分の日常に溶け込んでいる」と語る。

◆外回りの合間に裏カジノで気分転換

「会社帰りに先輩と行くことが多いけど、日中も時間があれば外回りの合間に遊んじゃう。短時間でも手っ取り早く楽しめるし、カジノに行くと気分転換になって、その後仕事がはかどるんです(笑)」

 一流企業に勤めている人間としてはリスク管理が甘い気もするが、「パチンコや麻雀と似たようなものだし、全然ヤバくないですよ」と本人に罪悪感は微塵もない。

 それどころか「いつも行く店は摘発対策でパチンコ屋のような三店方式。店の外で換金するシステムなので、警察が来てもきっと大丈夫!」とドヤ顔で語る始末だ。

 一方、機械メーカ―社員の蓮本幹夫さん(仮名・39歳)は、「逮捕されたら会社をクビになる。運良く残れても左遷は免れない」と裏カジノから一度は足を洗った。

 ところが昨年、出張で訪れることの多いバンコクでの出来事が彼を変えた。現地駐在の友人に裏カジノに連れて行かれたのだ。彼から「ここは地元の富裕層や外国人向けで摘発されない。日本の駐在員も通っている」と聞かされ、封印していたギャンブラーの血が再び騒いでしまった。

「本当に安全かは知らないけど、本音はずっとカジノがやりたくて仕方がなかった。だから、もう我慢ができませんでした。バンコク出張は2か月に一度ですが、滞在中は寝食を惜しんで毎晩カジノに通っています(笑)」(蓮本さん)

 会社員に裏カジノが身近になっている理由は、学生時代から親しんでいるからだという話も。私大3年生の成岡隆明さん(仮名・21歳)が所属するサークルでは、全体の3分の1ほどの会員が、学業そっちのけでインカジにハマっているという。