会場の様子

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 世界文化遺産の京都・元離宮二条城で、水族アート展覧会「大政奉還150周年記念アートアクアリウム城 〜京都・金魚の舞〜」がスタートした。初日に開かれたオープニングセレモニーでは、今年のアートアクアリウムの広報大使を務める女優の上戸彩がゲストとして登壇した。
 アートアクアリウム アーティストの木村英智がプロデュースを手掛ける「アートアクアリウム」は昨年に誕生10周年を迎え、累計790万人を動員。二条城で開催されるのは2年ぶり3回目となり、一般非公開エリアである二の丸御殿中庭、台所中庭、台所を会場に計約8,000匹の金魚を使った作品を随所に展示している。
 今回は大政奉還150周年を迎えることを記念して制作された3つの作品「大政奉還屏風絵図」やアートアクアリウムの舞台「水戯の舞台」などの新作に加え、「カレイドリウム 3D」や「パラドックスリウム」といった人気作品を公開。また、巨大金魚鉢を含む17のアクアリウムで構成される「超・花魁」が西日本で初登場したほか、九谷焼で作られた「九谷金魚品評」や江戸切子を用いた「キリコリウム」など伝統工芸とのコラボ作品も展開されている。
 今回新たに制作された「水戯の舞台」では毎晩、舞などの公演を実施。また、京都の伝統技法で作られた着物のトータルコーディネートと着付けサービスをセットにしたチケットではフォトスポットを含めた3つのコースを用意している。飲食サービスも充実させ、アートアクアリウム作品を多数展示している二の丸御殿中庭では、京都のお茶と老舗和菓子店の逸品を提供する「お茶席」と、京都の地酒をそろえる「日本酒BAR」を設置。台所中庭には京風おでんを販売する「夜祭BAR」を展開し、二条城会場で飲食とともに作品鑑賞が楽しめる。
 オープニングセレモニーに登壇した上戸は、木村が監修した総絞りによる着物を着用。本疋田(ほんびった)絞り、一目絞り、帽子絞りを屈指した京鹿の子絞りがあしらわれ、その上に珍珠鱗(ピンポンパール)の鱗を思わせる模様が日本刺繍の技法の一つ「刺縫い」で表現された。帯は西陣の織匠 山口伊太郎による作品「糸菊」で、上戸の凛とした佇まいを引き立てる図案を選んだという。
 上戸は展示作品の中で「キリコリウム」が印象に残っているといい、「外国の方にも足を運んでもらいたい」とコメント。木村は二条城開催について、初回は京都の世界遺産登録20周年、2回目は琳派400年と歴史的な節目だったこと、そして今回は大政奉還150周年を記念していることに言及し、「大事な節目に開催できることに運命を感じ、嬉しく思っている」と感謝の弁を述べた。入場料は一般が1,500円、子どもが1,000円(すべて税込)で、3歳以下は無料。会期は12月11日まで。