トランプ氏、ロシア疑惑捜査「魔女狩り」と罵倒 連続ツイート

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2016年米大統領選とドナルド・トランプ氏陣営のロシア疑惑に関する捜査が週明けにも初の訴追に至るのではと推測されるなか、トランプ大統領は29日、ヒラリー・クリントン氏や民主党の「罪」について罵倒するツイートを連投した。

複数メディアは28日から、ロバート・ムラー特別検察官が指揮するロシア疑惑捜査で最初の訴状がすでに提出されたと伝え始めた。早ければ30日にも訴追がある見通しとの報道もある。CNNやロイター通信によると、具体的な罪状や訴追対象は明らかになっていない。

こうしたなかで29日朝、トランプ氏は4つのツイートを連投。次のような内容だった(太字は原文で大文字による強調)。

「クリントン依頼の偽資料(払った金はもう1200万ドルか?)について捜査されないことについて、共和党がこれほど怒って団結するのを見たことがない……」 「……ロシアへのウラン売却取引、3万3000通以上の削除メール、コーミー工作などなどなど。なのに連中はうそっぱちのトランプとロシアの……」 「……『結託』を調べてる。そんなものはないのに。民主の連中はこのとんでもない(国にとってもよくない)魔女狩りを、悪の政治に使ってるが、共和は……」 「……かつてないほど反撃してる。民主党・クリントンの罪はものすごい。事実がどんどんあふれ出ている。なんとかしろ!」

さらにこの約1時間後には、「共和党が歴史的な減税と税制改革を盛大に推し進めている最中に、『ロシア』話がこんなに。偶然か? いいや!」とツイートした。

ツイッター上でトランプ氏を批判する人たちはただちに、昨年の大統領選で敗れた対立候補をことさらに糾弾するのは、自陣営に対する捜査から国民の注目をそらしたいからだと、大統領を非難した。

その一人のエド・クラッセン氏はツイッターで、「自分こそ話題そらしの王様なのに、人が話題をそらしていると非難している」と書いた。

米情報各局はすでに、ロシア政府がトランプ氏の当選を支援していたと結論している。

しかし、トランプ氏は27日、自分とロシアの間に結託などなかったのは今では「一般的に合意されている」ことだと発言。それよりも、ロシア政府とクリントン氏がつながっていると非難した。

これを受けて、ロシア疑惑を調べる下院情報委員会のアダム・シフ副委員長(民主党)は、「大統領、特別検察官と議会はまだ何の結論も下していません。結論が出たらご連絡します」とツイートした。

ムラー特別検察官は、トランプ氏を当選させるためにロシア当局とトランプ陣営が具体的に結託していたかどうかを調べている。これに対して、ロシア政府もトランプ陣営も、結託の事実はないと否定している。

ムラー検察官の捜査チームがこれまでに、複数の現役ホワイトハウス関係者や元政府幹部を長時間にわたり事情聴取してきたことは、すでに知られている。

連邦捜査局(FBI)の長官だったムラー氏は今年5月、当時のジェイムズ・コーミーFBI長官が大統領に解任されて間もなく、ロシア疑惑に関する特別捜査官に司法省から任命された。

トランプ陣営や複数の共和党議員は、クリントン氏が国務長官だった2010年当時に米ウラン採掘権の2割を持つカナダ企業の支配権をロシア原子力庁ロスアトムが獲得したことを問題視。これはロシアが夫ビル・クリントン氏の慈善団体に巨額寄付をしたからだと、非難し続けている。因果関係のつながりを示す客観的な裏付けはされていない。

連邦議会はこの問題の調査を開始したが、民主党は、トランプ陣営のロシア疑惑から目をそらすための作戦だと批判している。

(英語記事 Trump rages on Twitter at Clinton and Russia inquiry 'witch hunt')