企業の“8割”の売り上げを生み出す、上位“2割”の社員になるには

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 世の中には数学や物理などさまざまな法則が存在する。どれも歴史上の賢人や科学者たちが現代の我々に残してくれた“普遍的なルール”で、それは科学の分野にとどまらない。経済活動も人の行動も、世界はすべて“一定の法則”のもとに動いているのだ。

 今回、職場や人事に役立つ法則を紹介。世界を支配する“ルール”を知れば、最小の努力で最大の成果が得られるはずだ。

◆就業時間の2割に仕事の8割が決まる

「経済活動において、全体の数値の大部分は、全体を構成するうちの一部の要素が生み出している」。これはイタリアの経済学者、ヴィルフレド・パレートが発見した「パレートの法則」だ。人事・戦略コンサルタントの松本利明氏は、パレートの法則について次のように説明する。「パレートの法則は、『企業の売り上げの8割は、全社員のうちの2割の社員が生み出している』『商品の売り上げの8割は、全商品のうち2割の売れ筋商品が生み出している』など、さまざまなシーンに当てはまり、『80:20の法則』とも言われます」

 これは仕事現場にも置き換えられ、「一日の業務の80%は20%の作業が占めている」と言われるという。サボっているわけではないのになぜか仕事が効率的に進められないときは、「仕事の優先順位のつけ方」を見直すべきなのだ。

「仕事の優先順位のつけ方は、スティーブン・R・コヴィーの『7つの習慣』で紹介された、時間管理のマトリックスが有名です。これは、仕事を『緊急度』と『重要度』の2軸に分類したフレームワークです。しかしこれだと、“重要なのに緊急度が低い仕事”が抜け落ちてしまいがち。緊急度を自分で決める権限がなければ、周りの緊急度に合わせて振り回されてしまいます。それよりも、『成果が出る仕事か』と『自分に向いている仕事か』の2軸で4パターンに分け、仕事の優先順位を判断すべきなのです」(松本氏)

 「成果が少なく、自分に向いていない仕事」「成果は出るが自分に向いていない仕事」は得意な人に振ったり、習慣化してさっさと終わらせる。余裕ができた時間で「成果が大きく、向いている仕事」に集中する。そして、「成果は少ないが向いている仕事」はご褒美的にやる。やみくもに仕事をこなすのではなく、自らの適性を見極めて取り組めば、より仕事の効率化が進むと心得たい。

★法則の活用術…「時間管理のマトリックス」を応用し能率アップを

取材・文/ビジネス法則取材班 撮影/三輪憲亮 撮影スタジオ/三鷹ユメノギャラリー
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