WEEKLY TOUR REPORT
米ツアー・トピックス

 先日、驚きのニュースが伝えられた。11月5日〜7日に来日するアメリカのドナルド・トランプ大統領と安倍晋三首相とのゴルフラウンドに、松山英樹(25歳)が同伴することになったという。

 9月頃から「(日本で)松山選手とプレーしたい」と、トランプ大統領が希望しているという噂は耳にしていたが、それが本当に実現することになったようだ。


まもなく来日するアメリカのトランプ大統領

 トランプ大統領と松山が会うのは、今度が初めてではない。すでに何度か対面している。最近では、ニュージャージー州で開催されたプレジデンツカップ(9月28日〜10月1日)のとき、その表彰式にトランプ大統領が出席した。敗れた世界選抜の松山と直接話をしたかどうかはわからないが、トランプ大統領は勝利した米国選抜へのトロフィー授与を行なっている。

 そもそもゴルフ界とは縁が深いトランプ大統領。まだ大統領になる前の昨年までは、自らが所有するフロリダ州のドラールリゾートで、世界選手権シリーズ(WGC)のキャデラック選手権が開催されていた。その際、トランプ氏は何度も会場を訪れて選手たちと交流しており、そこで、松山もトランプ氏とは顔を合わせているはずだ。

 ハンディキャップ2.8と、ゴルフの腕前もトップアマ並みのトランプ大統領。就任直前の昨年12月末には、復帰に向けて調整中だったタイガー・ウッズ(41歳/アメリカ)と一緒にプレー。ウッズに、「(トランプ氏の)その飛距離に驚いた」と言わしめた。

 さらに2月には、ロリー・マキロイ(28歳/北アイルランド)とリゾートプレーをエンジョイ。そして、渡米した安倍首相を自身が所有するフロリダ州のコースに招待して27ホールをプレーした際には、アーニー・エルス(48歳/南アフリカ)がプレーイングパートナーを務めた。

 トランプ大統領とともにプレーした選手たちは、いずれも世界的にも名の知れたトッププロ。無論、世界ランキング4位の松山英樹も同様で、日本のコースでラウンドする両首脳のプレーイングパートナーとしては申し分ない。むしろ、本物志向のトランプ大統領が同伴者に松山を所望したのは頷ける。

 両首脳と松山がラウンドするコースは現在、2020年の東京五輪のゴルフ会場となる予定の霞ヶ関カンツリー倶楽部(埼玉県)で調整されているという。トランプ大統領が松山にどんな話をするのか、興味深いところだ。

 この両首脳とのラウンドにとどまらず、年内の松山はまだまだ多忙な日が続く。先週は、中国・上海で開催されているWGC HSBCチャンピオンズ(10月26日〜29日/シーシャン・インターナショナルGC)にディフェンディングチャンピオンとして出場。大会連覇を目指したが、ややプレーの精彩を欠いて50位タイという結果に終わった。

 昨年、アジア勢として初の世界選手権シリーズを制した松山。2位に7打差をつける圧勝だった。これを機に、1年前の松山は絶好調の年末を迎え、12月には非公式の大会ながら、世界のトッププレーヤー18名が集うウッズ主催のヒーロー・ワールドチャレンジも制覇した。この時期は日本ツアーの2勝を含めて5戦4勝と、まさに勢いに乗っていた。

 自身のプレーについては常に辛口な松山だが、2016-2017シーズンを終えてその1年を振り返ったときに、「61」をマークして世界選手権シリーズ2勝目となる勝利を飾った8月のブリヂストン招待と、1年前のこの時期におけるプレーに関しては、さすがに「納得のプレー」と言及している。

「(試合になると)昨年末の頃や、ブリヂストン招待を勝ったときのプレーをどうしても目指してしまう。あのレベルでプレーできたら、常に優勝争いできるだろうし、メジャーでも勝てるんじゃないかな、という感じがする。

 昨季は、そういういい時期がちょっと早く来てしまったから、今季はそれが年明けくらいに来てくれたらいい。そうすれば、いい感じでメジャー大会を迎えることができると思う」

 松山はそう語って、ピークの来るタイミングがうまくメジャー大会と合うことも願っていた。

 HSBCチャンピオンズを終えたこのあとは、トランプ大統領、安倍首相とのラウンドを挟んで、2年ぶりに日本ツアーのダンロップフェニックス(11月16日〜19日/宮崎県)に参戦。その後はバハマへと飛んで、ヒーロー・ワールドチャレンジ(11月30日〜12月3日)に出場する。ここでもディフェンディングチャンピオンとして、その活躍が期待されている。

 自身の新シーズン初戦となった、先のCIMBクラシックでは5位タイでフィニッシュした松山。昨季のシーズン終盤からは調子を上げつつあるようだ。そのため、HSBCチャンピオンズでは連覇への期待も膨らんだが、メジャーへ向けてピークを迎えてほしいと願う分、ほどほどの活躍で……という思いもあった。見る側、応援する側としては、悩ましいところだ。

 はたして、今季の松山はどんな波に乗って、どれほどの活躍を見せてくれるのか、これまで以上に注目していきたい。

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