FC東京戦で勝点1を得た清水。果たして、J1残留なるか。写真:J.LEAGUE PHOTO

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[J1・31節]FC東京 0-0 清水/10月29日/味スタ
 
 アウェーでのFC東京戦、豪雨に見舞われる悪天候にもかかわらず、清水はロングボールを重視した割り切ったサッカーでペースを握った。とりわけ後半は素晴らしく、FC東京の永井謙佑に独走された79分のシーンを除けばピンチらしいピンチは見当たらなかった。
 
 悔やまれたのは80分過ぎに迎えた決定機をモノにできなかった点。FC東京のCB吉本一謙を振り切ったチアゴ・アウベスがGKとの1対1を制していれば文句なしだったが、残留を争うライバルの札幌、甲府、広島、大宮が同節の試合で敗れただけに、この勝点1がのちのち大きな意味を持ってくるかもしれない。
 
 現在の順位を確認しておくと、以下のようになる。
 
13位 札幌 勝点34(9勝7分15敗/33得点・45失点)
14位 清水 勝点31(7勝10分14敗/31得点・48失点)
15位 甲府 勝点28(6勝10分15敗/22得点・38失点)
16位 広島 勝点27(6勝9分16敗/28得点・46失点)
17位 大宮 勝点24(5勝9分17敗/28得点・52失点)
18位 新潟 勝点19(4勝7分20敗/23得点・58失点)
 
 16位以下の3チームが降格なので、この時点で16位の広島に1ゲーム以上(勝点3以上)の差をつけたのは大きい。つまり、たとえ次節の試合に敗れたとしても16位以下に転落することはないわけだ。些細なようで、こうしたアドバンテージを握るのは、こと終盤戦においては重要である。
 
 では、清水の、ラスト3試合の対戦相手はというと、以下のようになる。
 
32節 札幌戦(H) 15:00/アイスタ
33節 新潟戦(H) 13:00/アイスタ
34節 神戸戦(A) 14:00/神戸ユ
 
 ホームゲームをふたつ残しているアドバンテージはあるが、いずれも残留を争う札幌と新潟というのは少し引っかかる。新潟が次節の試合で勝利し、他会場の結果次第で残留の芽を残せば、33節の試合は清水にとっても大一番になるだろう。
 
 いずれにしても、清水が勝ち星を得るには攻撃陣の奮起が不可欠だ。FC東京戦を観るかぎり、守備は悪くない。あとは決めるべきところで決められるか、である。
 
取材・文:白鳥和洋(サッカーダイジェスト編集部)