壁の下を狙った52分のFKは、横浜の選手たちを見事に欺いたが、惜しくもポストに阻まれてゴールならず。(C)J.LEAGUE PHOTOS

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[J1リーグ第31節]磐田2-1横浜/10月29日/エコパ
 
 52分、ペナルティアーク付近の絶好の位置で磐田がFKのチャンスを得る。丁寧にボールをセットするのは、中村俊輔。一度、蹴るフリを見せ、止めて、短い助走から左足で狙う――放たれた一撃は、“壁の下を狙ったグラウンダー”のシュートだった。
 
 完全に裏をかかれた横浜の選手たち。GK飯倉大樹も反応が一歩遅れる。しかし、ボールはポストに嫌われてゴールならなかった。
 
「ファーか、壁下か、そのどちらかにしようと。ニアなら、足首だけで救い上げるようなシュートでも良かったけど、僕、壁の下で決めたことがないんで。飯倉から決めようかなと思って。うーん、あんなキツいコースを狙わないで、もう少し内側で良かったなって反省しています」
 
 ちなみに、67分にもポストを叩く惜しいFKを披露。これはペナルティエリアの角の近くからのもので、距離的にも角度的にも中の選手に合わせるかと思いきや、ニアサイドを直接狙う技ありの一発。だが、残念ながらネットを揺らすことはできなかった。
 
 もっとも、次につながる“布石”にはなったようだ。
 
「ああいうのを打っておくと、GKもあのコースを警戒するようになる。そうすると、ファーに蹴りやすくもなる。今日は外れましたけど、今後に生きてくると思っているので」
 
 自身が持つJ1の直接FK弾の最多記録(24本)は更新できなかったが、俊輔の優れた頭脳と非凡な技術が凝縮された2本のFKだった。
 
取材・文:広島由寛(サッカーダイジェスト編集部)

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