6年ぶりのギネス挑戦について、「ほぼ幹事の田中宏和さん」に取材した。

100人以上が集結!「田中宏和全国大会」開催

東京・渋谷で28日(土)、「田中宏和運動全国大会2017」が開催される。

日本全国から100名以上の「田中宏和さん」が参加する見込みで、2011年以来6年ぶりに同姓同名のギネス世界記録に挑戦。また、新しく集まった「田中宏和さん」のあだ名づけや「田中宏和の歌」合唱なども行われる予定だ。

20年以上前から同姓同名集め

同姓同名を集めてギネスを目指す「田中宏和運動」は、広告代理店に勤務する「ほぼ幹事の田中宏和さん」により、20年以上前にスタートした。

現在、「漁師の田中宏和さん」や「豪商の田中宏和さん」、「のっぽの田中宏和さん」など、117名の「田中宏和さん」が集まっている。117人目は生後6ヶ月の赤ちゃん。ほぼ幹事の田中宏和さんは有給を利用して自腹で山口市まで会いに行ったという。

提供:ほぼ幹事の田中宏和さん

2004年に初めて「田中宏和」同士が面会

ほぼ幹事の田中宏和さんによると、全ての始まりは「1995年の元旦に出した同姓同名ネタの年賀状」だという。

大リーグに憧れていた「ほぼ幹事の田中宏和さん」は1994年秋、プロ野球ドラフト会議で自分と同姓同名の投手が近鉄バッファローズに第1指名されたことに衝撃を受け、自身の同姓同名をネタにした年賀状を作った。

その後、毎年1人は新しい「田中宏和さん」情報が得られ、それをネタに毎年年賀状を出し続けていたところ、2003年に突如「田中宏和ビッグバン」が起こったという。

2003年の年末に糸井重里さんから、「年末年始は休みたいので、ほぼ日の日替わり編集長企画の1日を一介のサラリーマンとして担当してほしい」と言われまして、おずおずとお引き受けしました。

その2003年12月30日の「ほぼ日刊イトイ新聞」のいちコーナーで、これまで出してきた同姓同名年賀状シリーズを公開しましたところ、田中宏和さんご本人やご家族友人知人の方々からメールをいただきました。

そうして2004年に史上初の「田中宏和、同姓同名の面会」が実現。

この時の感動や不思議な気分が強く印象に残り、毎年1人の新しい田中宏和さんに会おうと決めました。

活動を続け、2009年に7人の田中宏和さんが集まる集会を企画していたところ、テレビから取材が入り、TBS『知識階級クマグス』に出演。すると、一気に様々なメディアに取り上げられるようになり、また田中宏和集会を重ねるうちに117名もの田中宏和さんが集まったという。

2010年には「田中宏和御一行様バスツアー」を開催。ほぼ幹事の田中宏和さんは現在、全国の田中宏和さんたちとのやり取りやHPの更新作業、「田中宏和名鑑」アプリの企画など活動を継続。キッカケとなった同姓同名ネタの年賀状は、23年間送り続けているという。

提供:ほぼ幹事の田中宏和さん

ギネス更新の見込みは10%未満か

挑戦するギネス記録「Largest gathering of people with the same first and last name(同姓同名の最大の集まり)」の最高記録は、2005年にアメリカのマーサ・スチュアートさんが集まった164人。

ほぼ幹事の田中宏和さんによると、今回、ギネス新記録を樹立する確率は10%にも満たない予想だという。

今回、ギネスワールドレコーズと「漢字も同じ同姓同名」や「文字表記も同じ同姓同名」で、新しい記録カテゴリがつくれないかと相談していました。しかし、先週になって今回は「英語表記の際に同じ読みをする同姓同名」の挑戦のみを認めるとの正式回答を受けたのです。

急な路線変更もできず、ギネス世界記録を抜きにしても田中宏和さんで集まることを楽しみにしていた田中宏和さんたちのご期待に沿い、「あえて可能性が低くとも次につながる挑戦になる」と判断し、当初の計画通りに開催することにしました。

あくまで漢字も同じ「田中宏和さん」の集まりを目指すという。

提供:ほぼ幹事の田中宏和さん「2011年全国大会集合写真」

「臆せず、恥ずかしがらず、気軽に参加を」

同運動に込める思いを聞いた。

わたくしにとっては「名前とは何か?」「人のアイデンティティとは何か?」を究める実践的哲学の場であり、人は名前が同じという偶有性だけでこんなにも仲良くなれるという実証実験であり、コンセプチュアルアート活動であり、それらを通じて、自分がこの世から消えた後も「田中宏和」という名前で生きる人が、未来永劫生まれ続けてくれればいいなあと思っています。

提供:ほぼ幹事の田中宏和さん「田中宏和ロゴ」

まだ運動に参加していない「田中宏和さん」に、こう呼びかける。

一挙に遠縁の親戚がたくさん出来たという感激を得ていただけるはずと思います。臆せず、恥ずかしがらず、嫌がらず、ぜひお気軽にご参加ください。