FW山田直輝は雨の中でも安定したチャンスメーク

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[10.29 J2第39節 湘南1-1岡山 BMWス]

 台風22号の影響で強い雨が降りしきった。ピッチには水溜まりが広がり、通常のようにパスはつながらない。雨で滑ったボールを正確に蹴り出せない選手も見られたが、悪コンディションでもFW山田直輝のプレーは安定していた。

 引き分け以上で湘南ベルマーレの優勝が決まる大事な一戦。「雨の中、たくさんのサポーターがきてくれた。どうしても今日決めたかった」。悪天候でも集まってくれたサポーターの前で負けるわけにはいかなかった。立ち上がりから果敢にチャンスメーク。前半22分には決定機を迎え、MF岡本拓也の折り返しを右足シュートで狙った。

 迎えた前半44分、精度の高いキックで先制ゴールをお膳立てした。左サイドの深い位置から狙い澄ましたクロス。これに走り込んだFWジネイが強烈ヘッドでネットを揺らし、貴重な先制点。後半31分にピッチを退くと、交代後にチームは1-1に追いつかれたが、苦しみながらも勝ち点1をつかんだ。

「僕は良いことも悪いこともほとんどのことを経験している選手だと思っていた」。栄光と挫折を味わってきた。ユース時代から浦和の生え抜きとしてその名を轟かせ、世代別代表を経てトップ昇格1年目にA代表デビュー。将来を嘱望されていたが、その後は度重なる負傷に苦しんだ。15年に湘南に期限付き移籍。今季はここまで36試合に出場し、6アシスト4ゴール。シーズンを通して安定したパフォーマンスを披露し、昇格の原動力となった。

「この1年間、試合に出させてもらって、J1からJ2に上がる瞬間を味わえた。また大きな経験になったので、もっともっと大きく成長していけると思う」。悲喜を経験してきた27歳にとって、J2優勝は初タイトル。セレモニーでは仲間とシャーレを掲げ、「すごくうれしかった。みんなで喜び合えた」と笑顔を弾けさせた。

(取材・文 佐藤亜希子)
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