今、SNSで「魔法のパン」が話題です。投稿しているのは、元ベーカリーカフェの店長で、2016年には「レシピブログアワード ママの料理部門」でグランプリを受賞した、ブロガーのゆーママさん。「魔法のパン」とは、電子レンジを使って生地の発酵を促進させることにより、通常3時間ほどかかる工程を30分にまで縮めたパンのこと。しかも、パンにづくりに必要な「こねる」作業がいりません。

その驚きの手法により、さまざまなパンづくりの提案をすることで、ついには『ゆーママの30分でこねずにできる魔法のパン』という著書まで出してしまったというゆーママさん。ESSE編集部に、目からウロコのパンづくりを教えてくれました。


初心者でも失敗なし!狭いキッチンでもOK!憧れのパンづくりがわずか30分で完了

パンづくりは「こねる作業が大変」「発酵させる時間が長い」という2つの理由で敬遠している人は多いのでは?ゆーママさんは、この問題を電子レンジを使うことで解決。「これで生地を発酵させるのがポイント。もはや生地づくりに欠かせない相棒になりました」。

電子レンジで計30秒加熱し、手で混ぜるだけ。こねる作業がないので力もいらず、キッチンも汚れません。しかも、初心者でも失敗なしといいことづくめ。「『狭いキッチンでもつくれました』と喜びの声がSNSをとおして届いたこともあります」。●基本の魔法のパンのつくり方

【材料(8個分)】

強力粉 200g
A[砂糖15g 塩3g インスタントドライイースト5g]
牛乳(常温) 150g
溶かしバター(冷ます) 15g【つくり方】

(1)耐熱ボウルに強力粉を入れてスプーンで中央をくぼませ、Aを順に入れ、牛乳を注ぐ。


(2)スプーンでざっくり混ぜ、溶かしバターを加えてさらにざっくり混ぜる。


(3)ボウルの中で、指を使って2分ほど混ぜる(通常パンをこねる際は手のひらを使うが、このレシピでは指の方を使う)。ときどき、ボウルの縁に押しつけながらリズミカルに。

(4)ボウルにふんわりラップをかけ、電子レンジ(600W)で15秒加熱し、15秒ほど手で混ぜる。同様にもう一度繰り返し、ひとまとめにする。

(5)作業台に打ち粉(強力粉、分量外)をふり、生地を取り出して手のひらで広げる。麺棒を使って10×20cmに伸ばし、包丁などで横2×縦4に8分割する。


(6)生地の1枚の四隅を中心に向かって折り込む。同様にもう2度繰り返し、中心をギュッとつまんで閉じる。閉じ目を下にした手のひらで軽く転がし、形を整える。計8個つくる。

(7)クッキングシートを敷いた天板に生地を並べ、霧吹きで水を吹き、10分寝かせる。

(8)220℃に余熱したオーブンで10分焼く。


スキレットに並べて焼けばちぎりパンに。簡単な成形で、シナモンロールや食パンもつくれます。


いかがでしたか? 手軽なのに味は本格派。手軽なパンづくり、始めてみませんか?

●教えてくれた人
【松本有美(ゆーママ)さん】料理ブロガー。夫、長男(15歳)、二男(10歳)、三男(5歳)、両親との7人暮らし。レシピブログランキング「パン部門」1位。近著に『ゆーママの30分でこねずにできる魔法のパン』(扶桑社刊)がある。