木の上に座るチンパンジー。コートジボワールのグランラウ近郊で(2017年8月18日撮影)。(c)AFP=時事/AFPBB News

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【AFP=時事】フィリピンの首都マニラで28日に閉幕した「移動性野生動物種の保護に関する条約(CMS)」(ボン条約)の締約国会議で、ライオンやチンパンジーなど野生動物34種が新たに保護強化の対象リストに加えられた。

 移動性動物種は国境をまたいで移動することなどからその保護は特に難しいとCMS事務局長のブランディー・チェンバーズ(Bradnee Chambers)氏は言う。動物たちが移動した先が野生動物保護体制が徹底されていない国である可能性もあるからだ。

 会議では、今以上の保護対策が必要だとしてライオン、ヒョウ、チンパンジーなどの対象リスト入りが決まった。なかでもチンパンジーは近年、生息地の減少などで個体数が急激に減っているという。アフリカ全土での個体数が9万頭を下回ったキリンもリスト入りした。

 このほか、ハゲワシやコンドル10種や世界最大の魚類ジンベイザメ、カスザメ、ドダブカ、ヨシキリザメ、モンゴルと中国の国境が接する地域が生息域とされるゴビグマなどもリストに加えられた。ゴビグマの生息数は世界で45頭とされている。

 CMSの締約国は120を超えるが、中国をはじめとするアジアの国々には未締約国が多い。それでもチェンバーズ氏によれば、中国は公式な夕食会のメニューからフカヒレスープをなくしたり、象牙の取引を2017年末までに全面禁止すると発表したりするなど、野生動物保護に関して進歩がみられるという。
【翻訳編集】AFPBB News