川崎、エース小林の劇的ヘッドで意地の同点 首位鹿島との勝ち点差は4に拡大

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柏のブラジル人助っ人トリオに個人技で攻め込まれ、2点のリードを奪われる

 J1は29日にリーグ第31節が行われ、柏レイソルと川崎フロンターレの上位対決は“泥”のような劣悪ピッチでの打ち合いの末、2-2のドロー決着となった。

 ミッドウィークの天皇杯準々決勝では柏が勝利した同カード。台風22号の影響による雨によって、会場となった日立柏サッカー場はピッチに水たまりができる劣悪なコンディションとなった。

 キックオフ時間も30分遅れてキックオフされた試合はボールの勢いが止まってしまうこともあり、双方が標榜するパスサッカーがスムーズにいかない。また、ドリブルでボールを持ち運ぶのすら厳しい状況で、ともにスペースを狙うロングボール、激しい肉弾戦が続く展開となった。柏は天皇杯でスーパーゴールを奪ったFWクリスティアーノのミドル、川崎はMF中村憲剛らの前線の連動で活路を探ったが、前半のシュート本数はそれぞれ3本、2本とピッチに苦しんだまま、0-0で前半を終えた。

 試合を動かしたのは後半3分、柏のブラジル人アタッカーの個人能力だった。川崎DF奈良竜樹がボール保持にもたついたところをクリスティアーノが奪い取ると、そのままドリブルで右サイドを突破。川崎守備陣の注意を自らに引きつけ、ゴール前にフリーで走り込んだMFハモン・ロペスが受けたパスを落ち着いて流し込み、柏が1-0と先制した。そして4分後には左コーナーフラッグ付近でボールキープしたハモン・ロペスが中央に折り返すと、今度はFWディエゴ・オリヴェイラが冷静にコントロール。右足で流し込んで2-0とした。

車屋のクロスを小林が仕留めて同点

 時間を経るごとに雨が強くなる中、川崎が意地を見せる。日本代表DF車屋紳太郎のショートクロスに、途中出場のFW知念慶が身体を投げ出すダイビングヘッド。日本代表GK中村航輔の守るゴールマウスをこじ開けて1点差に詰め寄った。そして同43分には再び左サイドの車屋のクロスからFW小林悠がヘディングシュート。中村航のセーブも及ばず2-2の同点となった。

 その後も川崎は必死の攻めを見せたが、知念のシュートを中村航が必死のセーブでしのぐなど、スコアは動かず。逆転優勝を狙う川崎、ACL出場権を狙う柏両方にとって痛み分けのドロー。2位川崎は首位鹿島との勝ち点差が4に再び開いた。

【了】

フットボールゾーンウェブ編集部●文 text by Football ZONE web

ゲッティイメージズ●写真 photo by Getty Images