葬儀社が教える 葬儀費用をすぐに用意できない場合の対処法

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決して安くはない葬儀費用。最近では、比較的リーズナブルな家族葬という選択肢も出てきたが、それでもまだまだ「葬儀費用の負担が重い」という声は聞こえてくる。葬儀業者に不必要な品目の追加を迫られた結果、葬儀費用が高額になったというトラブルが消費者センターにも寄せられているようだ。「教えて!goo」では「葬儀の専門家が教える葬儀費用を抑える3つの方法」というタイトルで、こんな事態を避ける方法を紹介した。

■葬儀費用は当日に現金で?

今回は葬儀費用を抑える方法ではなく、すぐに用意できない場合の対処方法をご紹介しよう。話を伺ったのは前回同様、「心に残る家族葬」の葬儀アドバイザーだ。

「葬儀の費用は葬儀の当日、現金で支払うことがほとんどです。当日にご用意できない場合は、事前にその旨を葬儀社に伝えておいた方がいいでしょう。たいていは後日に支払うということもできますが、一週間から長くても10日後が一般的です」

葬儀当日に現金での一括払いが一般的、後日であったとしても、一週間から十日後だという。ではもしもそれでも用意できない場合はどうすればいいのだろうか。

■「困った!」時のための二つの方法

「すぐにご用意できない場合に、とりあえず何とかするためには、二つの方法があります。まず一つ目は、クレジットカードの利用です。葬儀費用はまだまだ現金での支払いが一般的ですが、一部の葬儀社を中心に、クレジットカードによる支払いが徐々に可能となってきています。しかも『一括』、『分割』、『リボ払い』、『ボーナス払い』とそれぞれ支払い方法を選択できることと、クレジットカードによっては『ポイントが貯まる』ことも大きなメリットです。ただし、葬儀費用は決して安くないため、そのカードの限度額を超えてしまってはないかの確認は必要です。もしも超えてしまっている場合は、クレジットカード会社に限度額の引き上げを相談してみましょう。

二つ目は葬儀ローンです。銀行や信用金庫のほか、クレジット会社や一部の証券会社でも葬儀に特化したローンを用意しているところがありますので、まずは、ふだん使っている銀行に聞かれるのがいいかと思います。葬儀ローンは、クレジットカードに比べると金利を負担することになりますが、支払い回数を選択できることは大きなメリットといえるでしょう。ただし、葬儀ローンには審査があります。支払能力が問われるため、場合によっては審査に通らないこともあります」

ちなみに全ての葬儀社がカードやローンの利用可能かというとそうでもないとのこと。これは事前に確認しておくべきだろう。では、もしもカードもなく、葬儀ローンの審査も通らなかった場合はどうなるのだろうか。

「亡くなった方が財産を残していたり、生命保険に加入していれば、それで支払うことも可能だと思います。もしもそういったものがなければ、残念ながら借りるしかありません。借りる先は金融機関か個人のどちらかになるでしょう。ちなみにもしも個人から借りる場合は、以下の4つを明記した借用書を用意すると後々、安心ですね。

(1)Aさん(貸主)がBさん(借主)に金◯円を貸し付けた旨
(2)貸付の日
(3)返済期限や支払回数
(4)借主の署名捺印

借用書は紛争防止に役立ちます。それは貸した側だけでなく借りた側にとっても同様です。なぜなら貸した側が、返済期限よりも早く返して欲しいと主張したとしても無効になるからです。また貸す側も借用書がなければ、返済を求める裁判を起こしても、回収が困難になります」

前回は葬儀費用を抑える方法を、そして今回は、すぐに準備できない場合の対処法を述べた。これで葬儀費用に関するトラブルのほとんどを回避できるのではないだろうか。時間に余裕があれば複数の葬儀社に見積もりを依頼すれば万全だ。さらにリスクは軽減され、安心して葬儀を行うことができるだろう。

●専門家プロフィール:心に残る家族葬 葬儀アドバイザー

故人の家族と生前に親しかった方だけで行う家族葬こそが、故人との最後の時間を大切に過ごしたいという方に向いていると考え、従来の葬儀とは一線を画した、追加費用のかからない格安な家族葬を全国で執り行っている。

教えて!goo スタッフ(Oshiete Staff)