台風22号は、まもなく東海から関東へ最接近。その後は暴風域を伴ったまま北上する見込み。あす(30日)午前3時に温帯低気圧に変わった後も発達する予想で、北日本でも暴風や高波に警戒が必要です。


台風は今夜、東海沖から関東沖へ

台風22号は、きょう(29日)午後5時現在、暴風域を伴いながら本州の南の海上を東北東に進んでいます。前線の影響で台風が近づく前から大雨となっている東海では、愛知県田原市の伊良湖で午後4時までの1時間に56.5ミリの非常に激しい雨が降りました。
この後も暴風域を伴ったまま、東海沖から関東沖へ進み、きょう(29日)夜9時頃、関東に最も近づくでしょう。その後は急速にスピードを上げて北上し、あす(30日)午前3時には日本の東の海上で、温帯低気圧に変わる見込みです。


東海から関東、大雨や落雷に注意

東海の雨のピークは、きょう(29日)夜9時頃までで、局地的に滝のような雨が降るでしょう。1時間に降ると予想される雨の量は、多い所で愛知県で50ミリ、岐阜県で40ミリ、三重県で70ミリ、静岡県で70ミリです。
関東は、日付が替わる頃まで、雨の降り方に警戒が必要です。雷を伴ってバケツをひっくり返したような激しい雨の降る所があり、局地的には滝のような雨がゴーゴーと降るでしょう。
土砂災害や低い土地の浸水、河川の増水や氾濫に警戒してください。また、落雷や竜巻などの激しい突風にも注意が必要です。各自治体から発表される避難に関する情報も確認するようにしましょう。ただし、暗い時間帯になりますので、避難するのがかえって危険な場合もあります。そうした時は、自宅の中でもなるべく高い階や、がけや斜面などから離れた部屋に移動し、なるべく窓から離れるようにしてください。


暴風や高波に警戒

台風の進路にあたる、東海から北海道の太平洋側を中心に、あす(30日)にかけて、何かにつかまっていないと立っていられないような非常に強い風が吹き、海はうねりを伴った大しけとなる見込みです。特に伊豆諸島では屋外での行動が危険になるほどの猛烈な風が吹くでしょう。
あす(30日)にかけて予想される最大風速(最大瞬間風速)は、伊豆諸島で30メートル(45メートル)、近畿、東海、関東、北海道で25メートル(35メートル)、北陸で22メートル(35メートル)です。暴風に厳重に警戒し、沿岸の地域では高波にも警戒してください。


温帯低気圧に変わった後、急速に発達

台風22号は、あす(30日)午前3時には、日本の東の海上で温帯低気圧に変わる見込みです。ただ、温帯低気圧に変わった後も、急速に発達しながら北上する予想となっています。東北地方は、きょう(29日)夜9時頃から、海上を中心に西よりの風が急速に強まって、あす(30日)昼過ぎにかけて、暴風に警戒が必要です。北海道は日付が替わる頃になると、北よりの風が急激に強まり、非常に強く吹く見込みです。暴風や高波に警戒してください。