犬の関節がなるのはどうして?

気泡がはじける音

関節は2つの骨同士が頭を突き合わせている状態です。
関節を曲げたり伸ばしたりするときに、ぶつかってしまうと骨も削れるし痛いですよね。
これを防ぐために関節には「関節包(かんせつほう)」、関節包の内部には「関節液(かんせつえき)」が入っていて、これがクッションの役目をします。
そして関節液には若干の空気が含まれていて、関節を曲げると空気が気泡となり弾けていきます。
この気泡がポキポキなる正体だと言われています。

関節の病気

関節のはまりが浅かったり、関節に異常がある場合に「ポキポキ」と音がすることがあります。
股関節形成不全症(こかんせつけいせいふぜんしょう)や膝蓋骨脱臼(しつがいこつだっきゅう)という病気の可能性もあります。
普段の歩き方や、触ったときに嫌がるかどうか、音が頻繁に鳴るかどうかなどをメモしておいて獣医さんに相談してみましょう。
関節に異常がある場合、運動が制限されることもあるのでなるべく早めに動物病院へ連れていくようにしてください。

意外と多い膝頭骨脱臼(しつがいこつだっきゅう)

小型犬に多いと言われているのが膝蓋骨脱臼です。
膝蓋骨とはつまり「ひざのおさら」のことで、おさらがはずれてしまう、脱臼してしまう病気です。
体の内側にはずれる内方脱臼と、外側にはずれてしまう外方脱臼とがあり、小型犬で多くみられるのは内方脱臼のほうになります。
また、先天性や後天性の2種類があり、多くの場合は先天性で歳をとると症状が進行していくことが多いようです。

症状

症状としては以下のようなものがあげられます。

よく転ぶようになった足をひきずる足を触ると嫌がる片足を地面につけずに歩くスキップしているように歩く後ろから見たら足が曲がっているように見える

立ち方や歩き方、姿勢が少し変だなと思ったら動物病院へ連れていきましょう。
また、先天性の場合はよく脱臼しているので痛みがほとんどありません。そのため症状がわかりにくいことがあるので、小さな変化を見逃さないようにしましょう。

治療法

軽度の場合、痛みを抑える鎮痛剤を処方し体重制限と運動制限を行いますが、症状が進行してしまう可能性もないわけではありません。
毎日のマッサージや悪化することを防止するためにフローリングにカーペットを敷く、滑り止めを塗る、などの対策が必要となります。
脱臼がひどい状態だと手術をすることになります。
しかし手術をしても再発する可能性もありますし、シニア犬などは麻酔のリスクもあります。

股関節への5つの対策

1.サプリメント

サプリメントなどで必要な成分を補うのも対策のひとつです。
コンドロイチンやグルコサミンなどの関節に良い成分を配合しているサプリメントや、カルシウム入りのおやつなどが良いでしょう。
犬用のサプリメントやおやつは色々販売されていますが、市販の物を買う場合はまず獣医さんと相談してみて下さい。
サプリメントを処方してもらえる場合もあります。

2.フローリングでの対策

人間にはお掃除のしやすさや見た目などから人気のフローリングですが、犬にとっては滑りやすく危険なものです。
犬の関節に負担をかけてしまい怪我をしやすくなってしまいます。
滑ってしまうのを防ぐために、カーペットやマットなどを敷いて床のフローリング部分をカバーしてあげましょう。
またカーペットやマットを敷くのが難しい場合は、ペット用の滑り止めワックスが売られているので、それを使ってみて下さい。
見た目もあまり変化させずに滑り止めとしての効果を発揮できます。
塗り直したりする手間がかかりますが1ヶ月に1回程度なので、是非試してみてください。

3.無理な姿勢をとらせない

犬は元々4足歩行です。無理に2足歩行させたり、立たせたりすると関節にとても負担がかかります。
そういったことはあまりさせないほうが良いでしょう。

4.散歩の時はコンクリートを避ける

散歩はできるだけコンクリートは避けたほうが良いでしょう。柔らかい土や芝生の上を歩くようにしてください。
都会では土や芝生探すのは難しいかもしれませんが、なるべく探して散歩をする時のポイントとしておきましょう。
土や芝生を歩くことで筋肉が鍛えられ、関節を守ることにつながります。

5.肥満に注意

太ると足に負担がかかります。
犬が自分で体重管理をすることは不可能なので、飼い主さんがきちんと管理をしなくてはなりません。
適切なカロリーの食事や適量のおやつ、適度な運動などで体重をキープするようにしましょう。

まとめ

犬の腰や関節がポキポキとなるのは気をつけたほうが良いサインかもしれません。
何も無ければ良いのですが、病気だった場合は早めに治療をしたほうが犬の痛みや違和感も少なくてすみます。
日頃の歩き方や、触ったときに痛がる、または嫌がるかどうかなどチェックしてみましょう。
なるべく早めに動物病院へ連れて行って獣医さんに相談してください。