GP3勝目を挙げた宇野昌磨【写真:Getty Images】

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技術点で12人中唯一100点台、GP3勝目…大会前は不安も「今の満足できる演技できた」

 フィギュアスケートのグランプリ(GP)シリーズ第2戦、スケートカナダは28日(日本時間29日)、男子フリーでショートプログラム(SP)1位の宇野昌磨(トヨタ自動車)が197.48点をマークして合計301.10点で優勝した。2位のジェイソン・ブラウン(米国)に約40点差をつける圧勝で2016年のスケートアメリカ以来となるGP3勝目を挙げた。

 圧巻のSPから一転、フリーは耐える演技だった。前日の疲れから「足が動かなかった」という中、序盤の3回転ループで着氷時に体勢を崩し、「こうなるなと思いながら跳んだ」と苦笑い。その後の4回転ジャンプでもミスが続いたが、勝負をかけていた後半に何とか立て直した。

「コンビネーションジャンプを失敗してでも飛ぶ」という目標を掲げていた通り、4回転トーループ―2回転トーループ、3回転アクセル―3回転フリップ、3回転サルコー―3回転トーループを立て続けに跳んで見事に成功。後半にかけて貴重な加点をつかみ、高得点につなげた。

「コンビネーションジャンプすべて挑戦が目標だった」…今後に残った収穫と課題

 フリーでは4回転サルコーを跳ばず、プログラムの難易度を下げて後半の連続ジャンプにすべての神経を集中させていた。自らにプレッシャーをかけることで最大限の力を引き出し、「今の満足できる演技はできた。コンビネーションジャンプをすべてに挑戦することが目標だった」。演技を終えると、カナダの会場から大きな拍手を浴び、心地良さそうに汗をぬぐった。

 体力強化という今後の課題は残ったが、GP初戦で得た収穫は多い。フリーでは昨年と同じ構成内容で臨み、技術点で12人中唯一100点台を出したのは自信につながる。多くのトップ選手が仕上がっていない序盤戦でいきなりの300点超えを出し、世界に実力をアピール。存在感を見せつけた。

 大会前の練習では調子が上がっていない不安も明かしていたが、本番での心の強さを印象づけ、大事な五輪シーズンを華々しくスタートさせた。