ウォズニアッキ、プリスコバとの息をのむ試合を制し決勝進出[WTAファイナルズ]

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WTA公式サイトは、第6シードのカロライン・ウォズニアッキ(デンマーク)が、第3シードのカロリーナ・プリスコバ(チェコ)との対戦で、息をのむ緊迫した試合を7-6(9)、6-3で制し、2010年以来となる「WTAファイナルズ」の決勝戦進出を果たした。と報じた。

大会準決勝の第1試合は開始直後から熱闘を予感させ、最初の2ゲームは互いに相手のブレークチャンスを守らなければならない苦境に立たされた。この試合がいかに大接戦だったかを数字で示すと、第1セットでは12ゲーム中10ゲーム、試合トータルでは21ゲーム中15ゲームで1回はブレークチャンスの場面があり、第1セットの7ゲームがデュースまでもつれ込んだ。

均衡を破ったのはプリスコバだった。角度をつけた力強いフォアハンドショットのみならず、緩いドロップショットまで繰り出して4-2とリードした。しかし、ケアレスミスでリードを広げることができず、サービング・フォー・ザ・セットをラブゲームでブレークされてしまった。

劇的な第10ゲームでは、プリスコバの絶妙なバックハンドクロスにウォズニアッキが応酬する展開。6回のデュースで3回のセットポイントに直面するも、自身のサービスウィナー1本とプリスコバのバックハンドミスショット2本でゲームをキープし、カウントを5-5のイーブンに持ち込んだ。

両者の対戦ではこれまであまりなかったが、この激闘ぶりではタイブレークになるのも当然だろう。タイブレークで突然ミスを連発し始めたプリスコバは、何でもないグラウンドストロークをネットに引っ掛け、たちまち1-6とリードされてしまい、初めはあっけない幕切れかと思われた。しかし、見事に復調したプリスコバはその後、機敏なボレーで4回目のセットポイントをセーブするとともに、立て続けにサービスエースを決める反撃で6ポイントを連続で奪取し、とうとう自身にとって4回目のセットポイントに持ち込んだ。

一方のウォズニアッキも黙ってやられ続けることはなく、目の覚めるようなバックハンドウィナーをダウンザラインに決めて、プリスコバのセットポイントを一蹴した。この試合で興味深かったのは、「守りのウォズニアッキ」、「攻めのプリスコバ」という通常のプレースタイルでの得点がいかに少なかったかということである。過去の対戦データには、2人の不得手なプレーがよく表れていて、プリスコバにとってはディフェンスの技術、ウォズニアッキにとってはコート両サイドに振り分けるストロークが好例だろう。しかし、相手の6回のセットポイントをセーブし、自身の6回目のセットポイントを決めたのは、まさにウォズニアッキが得意ではないプレースタイルであった。

プリスコバはポジティブに第2セットに臨み、いきなりブレークを決めたが、直後のゲームでは勢いのない2本のボレーをネットに阻まれ、長丁場だった第1セットの影響が窺われた。プリスコバが過去の「全米オープン」で準優勝に甘んじた原因で、コーチのレネ・スタブスに漏らしていた不満は、球速の遅いコートでウィナーが決められないことだったが、それを克服しようとする中で、この試合30本目のウィナーを放ち、ゲームカウントを3-3のイーブンにした。

しかし、ウォズニアッキはコートの両サイドを見据え、さらに隙のない試合展開に入っていた。各サイドに素晴らしいパッシングショットを1本ずつ打ち込み、5回目のブレークポイントを奪取すると、自身のサービスゲームに逆転ドラマはなく、ウォズニアッキは意気揚々と試合を終わらせた。

この試合で25本目となるクロスのバックハンドウィナーとたった9回のアンフォーストエラーで、ウォズニアッキは自身2度目となる「WTAファイナルズ」の決勝進出を決めた。1度目は2010年にキム・クライシュテルス(ベルギー)と対戦し、準優勝だった。

(テニスデイリー編集部)

※写真は「WTAファイナルズ」準決勝でプリスコバを破ったウォズニアッキ
(Photo by Clive Brunskill/Getty Images)