毎回音楽家をゲストに招いて名曲が生まれた秘話や、その魅力をひも解くTOKYO FMのラジオ番組「五線譜の解体新書」。10月22日(日)は、前回に引き続き、音楽家の服部克久さんとシンガーソングライターの山下達郎さんが登場しました。

音楽家の服部克久さん(左)と、シンガーソングライターの山下達郎さん



前回 http://tfm-plus.gsj.mobi/news/GkJxexLKR7.htmlは、ふたりにとってゆかりの曲を服部さんが選びましたが、今回は山下さんが選曲します。1曲目は2005年リリース、山下さん作詞・作曲の「FOREVER MINE」。ストリングス・アレンジと指揮を服部さんが手がけています。

山下さんは「この曲のオケは非常に変で、ピアノとリズムボックスだけなんです。それに『ストリングスをのせてください』と、先生に丸投げしました」と語ります。ロンドンのアビー・ロード・スタジオで録音されたとのことで、山下さんによると「ストリングスの鳴りが、まさにアビー・ロード」「大きな編成のストリングスで、バッチリ制作意図とハマった」とのことでした。

続いては「ずっと一緒さ」。作詞・作曲は山下さん、ストリングス・アレンジを服部さんが担当した2008年発表の楽曲です。選んだ理由を、山下さんは「ラインがとにかくきれい。シンプルかつ明瞭、歌を邪魔しない」と述べ、さらには「ストリングスがオケに勝っちゃうということが、服部先生は一切ない。過不足が全くない。このストリングスはその典型です」とも話していました。

「ずっと一緒さ」は2番からのふくよかなストリングスが印象的な曲ですが、実はほとんど打ち込みで制作されたのだとか。
山下さんは生の楽器と打ち込みのバランスについて「両立させるとうまくハマる。全部打ち込みだと無機的で、全部アコースティックだと古い感じになる。コンテンポラリーを残しつつ、昔の音色を残す(のが重要)」「(この曲は)古くもなく新しくもなく、ちょうどいい。いつ作られたかわからない」と説明。山下さんの歌が普遍的で、どの世代からも愛される理由がわかったような気がしますね。

また、服部さんは山下さんの魅力について「“サウンド作り”は勉強しないとできない。しかし、“曲作り”は違う才能で、勉強したからできるものではない。達郎は両方をできる人」と語ります。さらに、「曲作りで一番大事なのは、メロディーの中に、胸をキュンとさせるものが入っていること。達郎の曲にはある。私は“胸キュン達郎”と、勝手にあだ名をつけています(笑)」と笑わせました。

数々の裏話が飛び出たふたりの対談は「radikoタイムフリー」でお楽しみいただけます。

次回10月29日(日)は、数々の映画音楽を手がける作曲家・編曲家の渡辺俊幸さんが登場します。お楽しみに!

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聴取期限 2017年10月30日(月) AM 4:59 まで

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<番組概要>
番組名:「五線譜の解体新書」
放送日時 :毎週日曜 20:00〜20:30
パーソナリティ:加納有沙
番組Webサイト:http://www.tfm.co.jp/gosenfu/