今『冬土用』の真っ最中 この季節にすべきこと 凶とされること

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吉元由美の『ひと・もの・こと』

作詞家でもあり、エッセイストでもある吉元由美さん。先生の日常に関わる『ひと・もの・こと』を徒然なるままに連載。

たまたま出会った人のちょっとした言動から親友のエピソード、取材などの途中で出会った気になる物から愛用品、そして日常話から気になる時事ニュースなど…様々な『ひと・もの・こと』に関するトピックを吉元流でお届けします。

『土用』とシステマティックな家事の関係

『土用』というと『土用の丑の日』。ついつい「うなぎを食べる日」と思いがちです。『土用』とは中国から伝わった二十四節気や五節供とは別に、日本の生活、文化、気候風土の中から生まれた節目です。立春、立夏、立秋、立冬前の18日間。年に4回めぐってくる季節の調整期間です。

なぜ『土用』の話題を取り上げたかというと、まさにいま、立冬前の冬土用の真っ最中なのです。土用の入りは10月20日、土用の開けは11月6日。7日は立冬、暦の上では冬になります。

次の季節へ、物ごとの基礎固め、調整期間である『土用』の18日間には、過ごしかたがあります。まずしてはいけないこととして、引っ越し、新築、増改築に着手すること。陰陽五行説の『土』の氣がある時ですから、自分の土台となるものを動かすことは凶とされています。土起こし、植木の植え替えなども避けたほうがよさそうです。そして、過ごしかたとしては、身体と心の浄化。温泉に入る、マッサージ、断食など、デトックスとすること。そして部屋の大掃除、断捨離、模様替えなどをするとよいとされています。

問題はこの大掃除、断捨離です。捨てども捨てども、片付かない。ものを増やしたくないので、余計なものは買わないようにしているにもかかわらず、なぜこうも片付かないものなのか。「専業主婦をキャリアにする」ことをテーマにした『専業主婦が就職するまでにやっておくべき8つのこと』(薄井シンシア著KADOKAWA)を読むと、仕事を持っている主婦にとっても参考になるメンタルの持ち方とテクニックについてガツンとくるものがたくさんありました。

「会社で仕事をするように家事をする」確かに。家事のスケジュールを決め、てきぱきと終わらせる。これは多くの家事評論家も主張していますが、この本では「職場でマイペースは通用しない。家事仕事はだれのチェックも受けないから、多少きつい程度に自己管理することが必要」と、背筋が伸びるような言葉で書かれています。細かい家事も『ジョブ・ディスクリプション』を書き出す。その『マルチタスク』をこなす主婦はプロフェッショナルであるべきだと。家事本もビジネス本も読まない私には、このようなビジネス用語は感性だけで生きてきたような私には左脳のムチのよう…。

1か月の夕食の献立スケジュールを決め、部屋の整理整頓もシステマティックに行う。ああ、私のように『土用』の過ごしかたは大掃除、断捨離か…と、カレンダーを眺めながらぼやっと思っていたのでは、片付かないのも無理はありません…。日本の暦の文化でもある『土用』をきっかけに、システマティックに動いてみようか。まずは家事のシステムの構築から…。『土用』の内に大掃除、そして断捨離。急がねばなりません。

作詞家・吉元由美の連載『ひと・もの・こと』バックナンバー

[文・構成/吉元由美]

吉元由美

作詞家、作家。作詞家生活30年で1000曲の詞を書く。これまでに杏里、田原俊彦、松田聖子、中山美穂、山本達彦、石丸幹二、加山雄三など多くのアーティストの作品を手掛ける。平原綾香の『Jupiter』はミリオンヒットとなる。現在は「魂が喜ぶように生きよう」をテーマに、「吉元由美のLIFE ARTIST ACADEMY」プロジェクトを発信。
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⇒ 単行本「大人の結婚」